革新的な技術で企業をデジタル化に「キヤノン香港」紅磡

2019/09/25

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canon2 　近年、AIとビッグデータは多くの企業に利用されている。これまでキヤノンでは、企業に対して新しい時代の機運を掴み、成功を収める一助になるため、斬新な技術と解決策の提供を行ってきた。今回、キヤノン香港(Canon Hong Kong Co.,Ltd.)は、AI及び機器の学習技術を利用する企業に対して運営効率化、生産力、流動性の向上、デジタル化の実現を呼び掛けた。
　同社の社長兼CEOである守永俊一氏は「ビジネスシーンでのデジタル化に対応した『Imaging system and solutions』を開発し、香港と大湾区の企業に向けたオーダーメードシステムの利用とクラウドコンピューティングを実現する。これにより、業務管理をデジタル化することで企業の業務効率や改革を支援し、企業の未来に貢献して行く。」と述べた。

業務効率化による生産力の向上
　企業の大量の反復作業における時間コストを削減するため、同社の新製品オフィス向け複合機「image RUNNER ADVANCE C3500i Ⅲ」は、タイムラインを操作し、過去実行されたスキャンと印刷のジョブ履歴を確認できる。そして、頻繫に使う機能のショートカットを作成することで、作業も効率化できる。また、「IRIS OCR(光学式文字認識装置)」は、文書の内容を自動で正確に文字認識し、読み取った内容を他の文書にも応用可能と言う利便性も兼ね備えている。

モバイルな職場環境を構築
　モバイル的な職場をつくるため、キヤノンの「Antelope Mobile Work」は、iPad等のモバイル端末を利用するだけでマンパワー、業務内容、文書、情報などの多様な管理が行える。また「Dashboard」は、インフォメーションセンターとして、未完了の仕事や会社からの最新ニュース、休暇中の従業員情報など、すべてモバイル端末を用いて会社内部の情報共有とコミュニケーションを促進する。利用者は「Mobile Work」の「My task」から割り当てられた業務の状況と進展を管理、企業運営の改善及び業務拡大をサポートできる。この機能は文書処理システムに接続し、直接クラウド内のデータにアクセスすることで運営を効率化する。

AlipayHKと連携、さらなる利便性の強化
　キヤノン香港BPG Groupダイレクター・陳志剛(フィリップ・チャン)氏は「近年、電子決済が急速に普及している。同社の決済プラットフォーム『Mobile Payment Gateway』は、『image RUNNER ADVANCE C3500iⅢ』と連携することで『Alipay HK』を利用し、その残額へのチャージが可能。そして、近いうちに『WeChat Pay HK』とも連携していく予定だ」と語った。

データ分析はAIに
　AIを用いて分析力を補強していく、といった点も多くの企業に浸透している。大量のデータから価値あるビジネスの決定策を探ることは企業のデジタル化において非常に重要だ。定型業務を自動化する「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」は従業員の代わりに反復作業を行う。例えば、読み込まれたデータはAIにより自動で相応のファイルを認知でき、反復作業を自動化する。
　また、外部のデバイスからも資料を読み込めるため、システムの編成に必要なリソースとコストを大幅に節約し、重要な作業に投資することができる。また、中小企業や初級者向けの比較的安価なクラウドシステム「Therefore Online」は、クラウドシステム上でのデータ管理、保管、処理といった一連の業務を同システムにて管理・検索でき、文書保存、企業内部情報の最適化が可能である。

プロシージャを外部委託し、中小企業の転機に
　キヤノンが提供するプロフェッショナルアドバイスサービス「IT Managed Service」は、遠隔監査と管理ツールでITサポート及びアドバイスを行い、コストを極力抑えながらビジネス環境に潜んだリスクに対応していく。

　グローバル化とテクノロジーの発展は世界をより身近に繋げていき、クラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)、ビッグデータなどの技術は世界のビジネスを劇的に変化させている。デジタル化を推し進めない企業はその流れに取り残される可能性がある。言うまでもなく、中小企業にとって従来の業務体質や人材の置き換えは困難ではあるが、キヤノンでは体制側や従業員の需要を組み込んだ製品ラインナップで、企業のデジタル化実現をサポートする。