深センものがたり 第15回

2019/10/02

âëâbâLü[吾輩は犬である その6

名前はまだ無い。ノラ犬なので当たり前だ。深センに長く暮らすが家(犬小屋)は無く、深センの街で自由気ままに暮らしている。この夏は大雨が多く、散歩も自由に行けない日々が続いてストレスがたまったので、今回もボヤくぜ〜。

 

 

温暖化の恐怖

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地球の温暖化、気温が上昇するだけじゃない。気温が上昇すると低気圧が発生する。気温が上がれば上がるほど、発生する低気圧は強くなる。ますます大きな台風も発生するんだ。このまま地球の気温が上昇し続けると、将来はパニック映画のような、ボーリング球大のひょう(氷の塊)が降ったり、高層ビルも一瞬で飲みこむ大津波や、氷河期のような猛寒波が襲うかも知れない。ワンコを代表してお願いする、「温暖化を止めてくれ〜っ!」。

 

ò@é╔Éßé¬雪が降り始めると、イヌはよろこび庭駆けまわる、ネコはコタツで丸くなる、って歌知ってるかい?

ボクたち犬は野生の頃の本能が残っているんだ。真冬はエサである小動物もあまり外へ出て来ないので、「ありゃ、雪が降ってきたぞ、えらいこっちゃ、エサがなくなるぅ〜」となってエサを探しまわる習性が残っているんだ。雪が降ったくらいで喜んではない。
ところで、ネコはなんでコタツで丸くなる余裕があるのだ?真冬でもエサをとる自信があったか?ただの寒がりか?(実は犬も寒がりである。強がっているだけである。また、ネコはコタツで丸くはならず、実際には身体を伸ばして長くなって寝ている。)

 

公園が消えてゆく

人間たちは暑いのに公園で大汗垂らして運動している。見てても熱いね〜。昼夜踊りまくる多くの群れもいるし…。そして、騒々しいのはカラオケである。これって騒音罪ちゃうの?と思うくらいの大音量で、迷惑条例で訴えたいような歌声で堂々と唄っている。

でも、公園はのんびりしていて空気イイ。ところが、深センではこれら憩いの地が減っているようだ。公園を壊してビルやマンションに変わっていく。(実際にあちらこちら工事だらけである。)

大好きなこの街であるが、高層ビルが増えて、人間たちには運動したり情緒風情を楽しむ場所、ボクたちにとっては秘密の寝グラが減っていく…。

 

今月のぼやき

ちっちゃな子供がマンホールのフタを踏んだら、フタが突然割れて下へ落下した動画をみた(犬も動画は見るのである)。幸いにも両親がすぐに助け上げて事なきを得たが、大雨時の排水口や排水溝は恐怖なのだ。あっと言う間に吸い込まれていく。先日もクルマが脱輪して動けなくなったのを傍らで目撃した。みんなも気をつけて欲しい。

以前にも吠えた、いや述べたが、電動バイクはホンマ危険や!ありゃぁ殺人兵器とおんなじや(犬たちにとっては殺犬兵器である)。なんとかしてくれ〜、おまわりさぁ〜ん(犬たちにとっては犬のおまわりさんであろうか)。

ちなみに、これは“ぼやきコラム”ではない、あくまで文学なのだ。吾輩は犬である。名前はまだ無い…。


宮城 紀生深セン在住18年のベテランコンサルタント
宮城 紀生
miyagi@waya.net.cn

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深セン華日(ワーヤ)コンサルティング
会社設立・運営、法律相談、会計財務税務
深圳市福田区深南大道6021喜年中心A610

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