九龍リーガルカオルーンホテルに移転！老舗日本料理「大阪」

2019/10/23

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日本料理は長い間香港人に親しまれている。中でも1972年に開業し47年歴史を持つ懐かしき家庭の味を提供している「大阪」は、どれも本格的で幅広いジャンルのメニューで、香港に駐在する日本人のみならず多くの香港人の心を掴む香港の日本料理店の代表的存在である。

「大阪」は、かのブルース・リーも通い詰めた。彼は食事中でも映画撮影のことを考え、映画「燃えよドラゴン」でサモ・ハン・キンポー（洪金寶）との戦闘シーンのアレンジも同店で完成させたという。
「大阪」はこんなにも愛されているが、実は閉店の危機が2度もあった。2011年の東日本大震災によって日本産の食品の安全性の心配は高まり「大阪」だけだはなく、他の香港の日本料理店にも大きな影響をもたらした。当時のオーナーの八尾健二氏は閉店を余儀なくされた。しかし昔からの「大阪」のファンであり八尾氏の親友でもあるAlan氏は、たくさんの人に愛されている味が消えるの非常に惜しいと思い、この店を引き継いだ。スタッフ一丸となり「大阪」は再開数日後、また数多くのお客さんに足を運んでいただける様になった。
さまざまな難局を乗り越え、今年の9月7日に「大阪」は尖沙咀(チムサーチョイ)Ashley Bldg. Roadから九龍リーガルホテルに移転し、リニューアルオープン。PPWはこの度改めて「大阪」を訪ね、お話を伺った。

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Q：「大阪」のリニューアルオープン、おめでとうございます！早速ですが、店舗の移転に伴い何が一番変わったのでしょうか。
A：それは客層ですかね。移転し長年応援してくださっている方々ももちろんお越しいただいていますが、観光客が増えています。今の所在地である九龍リーガルホテル周辺は、観光客がたくさん宿泊している地区ですからね。

Q：新しい客層を取り組む試みはお考えでしょうか。
A：もちろんです。今の店はホテルの中にあって、前ほど立地的に目立ちません。そこで私たちは対策を考えました。その一つはホテルと手を組むことです。ホテルに宿泊する方にキャンペーンを提供することも考えております。また観光客も食事に来ていただきたいので、最近中国からのお客様用に「大眾点評」（中国最大の口コミ投稿アプリ）にも登録しました。

Q：その他力を入れている事はありますか。 Teppanyaki3
A：宣伝にも力を入れたいと考えております。今の客層には若い方々があまりいませんので、彼らにはSNSなどのプラットフォームが最もアプローチしやすい方法でしょう。インスタグラムをはじめ、グルメKOLやユーチューバーとコラボするような事も考えています。

Q：今香港では日本料理店が数多くあり、注目を求めてユニークな料理を生み出す店もあるかと思います。「大阪」はそうする予定はありませんか。
A：それはないですね。「大阪」は香港の良い時代の一部でいたいのです。特別な料理を生み出すより、みなさんが愛してくださる味でありたいです。

「大阪」のチャームポイントといえば、「日本」の雰囲気に浸ることができ、そして人の心を温めてくれること。現代社会では「斬新」と「変化」があることは大事だが、時代とともに成長するのも生き残るの対策の一つ。しかし長い歴史の中守り続けてきた味は、やはり現代風の味とは違う旨さがある。お店に訪ねた際、Alan氏は「大阪」で長い間働いているウエイトレスの蘭英氏を紹介してくれた。Alan氏がお店を引き継いだ際、元々在籍していたスタッフの大半がそのまま店に残り、共に困難の日々を乗り越えたそうだ。
µ¦+T«« 香港の日本食レストランには専門店が多いが、同店のように鉄板焼、寿司、ラーメンなど、主な日本料理を幅広く提供しているレストランは珍しい。また、昔からビジネス宴会からカジュアルランチまで様々なニーズに応えてきた。店内は以前と同じく、昭和の雰囲気が漂ってくる。いくつかの飾りは旧店舗から持ってきたという。
「大阪」に使用される食材は月・水・金に東京から、火・木・土は北海道、大阪、九州から空輸され、旬で新鮮な食材で料理を提供する事を求め、かつシェフの敏腕によりお客さんの食欲を満足させてくれる。
国際都市香港は、時代の移り変わりがとても早く、目に映っていた風景は次々と消されていく。しかしこんなに愛されている味は時代が昭和から令和に移ってもなお多くの人に残してもらいたい。