ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第17回

2020/02/26

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「旅行×ローカルグルメ」 そのココロは?
… … どちらも味わいがあるでしょう

マカオの代表格

マカオの代表格

 中国に住んでいる利点の一つとして、国外旅行が行きやすいということが挙げられる。日本に住んでいると、日本が島国であるがゆえ、海外というものが遠くにあるものに感じるし、日本発着になると航空券もやたら高く、どうしても敬遠してしまう。それに比べ中国はというと、自分が中国南部の広州に住んでいるということもあるが、特に東南アジア近辺に行こうと思うと、全然遠く感じない上、航空券もビックリするくらい安い。例えばタイ、広州からのフライト時間が23時間、航空券は安い時になると往復1000元を切ってくるほどのお手頃プライス。ここまでお手軽になると、結構軽いノリで国外旅行が選択肢に挙がってくる。

 そんな比較的軽いノリで行けて海外を味わえるオススメの近隣スポットがある。それは広東省のお隣、マカオ(澳門/Ao4men2)である。

 もし広州に住んでいるようなら何よりも近いのが嬉しい。もちろん飛行機に乗る必要などなく、広州南駅から高铁(gao1tie3/高速鉄道)に乗って珠海(zhu1hai3)まで1時間前後、ちなみに片道70元。珠海駅から徒歩10分程で拱北口岸(gong3bei3kou3an4/出入国検査場)に着き、出入国の手続きの終え出るとそこはもうマカオ。

お店自体は大きくはない

お店自体は大きくはない

 マカオは過去、長くポルトガルの植民地だったこともあり、一歩足を踏み入れるといたるところにあるポルトガル情緒溢れる街並みや建造物に目を奪われる。僕自身、マカオに初めて行ったときに知ったのだが、この植民地時代の数々の建造物など(八つの広場と22の歴史的建造物)はなんと世界遺産にも登録されている。短時間でたくさんの世界遺産を観光できる非常に贅沢な場所である。そして面積がとても小さいので、マカオ内での移動が比較的ラク。一泊二日で行けばほとんどの世界遺産を楽しむことができるというのもオススメのポイントである。

 さて、そんなマカオで絶対にハズせない観光地と言えば、大三巴(da4san1ba1/聖ポール天主堂跡)。マカオと言えば誰しもがテレビやもしくは雑誌などで見たことがあるだろうアレである。もともとは結構大きかったと思われる教会の前壁部分とその前の階段だけが残った状態の歴史的建造物である。僕も何度か行って実際に見たことがあるが、それはそれは圧巻の佇まいである。

お会計の列と受け取りの列

お会計の列と受け取りの列

 と、すっかりここまで週末で行く旅行コラムになってしまったが、もちろん忘れていませんローカルグルメ!紹介するのはザ・マカオグルメでもある蛋挞(dan4ta4/エッグタルト)。

 そのエッグタルトの中でもとても人気のあるお店が先程の大三巴からも歩いて行けるところにある。お店の名前は「玛嘉烈蛋挞」。実際に足を運ぶといつ行っても店先にたくさんの人が並んでいることからいかに人気があるかがわかる。

 そして肝心なエッグタルトだが、サクサクの生地にトロトロ濃厚なクリームの相性が、これがまぁ格別!!自分も含めた甘党なら、一箱(6コ入り)をひとりでペロリしたいと思ってしまうほどのおいしさ。人気があり回転が早いこともあってか、基本的に焼き立てを買うことができるのだが、その焼き立てのエッグタルト、軽いノリで食べると火傷するのでご注意(笑)。

 百聞は一食にしかず、是非ご賞味あれ。

「ザ・マカオグルメ」

「ザ・マカオグルメ」

ややクラシックなデザイン箱もカワイイ

ややクラシックなデザイン箱もカワイイ

 


P26 GZ_sato_729澳門瑪嘉烈蛋撻店/ マーガレット・カフェ・イ・ナタ
住所:マカオ新馬路馬統領街 金来大廈GF 17B
時間:8:30~18:00

 

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佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

 

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