季節の暦 二十四節気 「小寒」

2023/01/04

2023年は1月5日
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1年を春夏秋冬に分け、さらにそれぞれを6分割した24の季節区分のこと。
2000~3000年前の古代中国が起源とされる暦で、季節の移り変わりを示す指標として、昔から農業などで重宝されてきた。4273202_m

1月5日から次の暦である大寒までの約15日間を二十四節気では「小寒(しょうかん)」という。特に小寒に入る日を「寒の入り」ともいい、一年で最も寒い日の始まりを示す。年賀状を出せなかった場合や、遅れて年賀状の返事を出す場合に、寒中見舞いを出すことが一般的だが、これはもともと、厳しい寒さの「寒」の時期に相手の体を気遣うためのもの。急激な気温の低下もあって風邪を引きやすくなる時期でもあり、体調には十分気をつけたいところだ。
この寒い時期は、腎臓に栄養を与えることに重点を置いた食事が必要になってくる。香港では、クコの実や乾淮山(干した長芋)、クルミ、栗などを食べるといいとされるが、特にクコの実は、生薬であり薬膳や漢方薬の材料としても使われるスーパーフードだ。腎臓や肝臓の機能を高めるとされ、口の渇きや男性不妊などの治療に使われることもあるのだとか。また抗酸化作用や美白効果も期待できるので肌を気にする人にももってこいの食材といえる。1 (1)various-chinese-herbal-medicines-made-into-bowl-chinese-medicine_1205-11669 日本では、無病息災を願って1月7日に七草粥が食べられてきた。春の七草はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。年末年始の食べすぎ、飲みすぎによる弱った胃を優しく休めてくれることだろう。またふぐも、産卵前のこの時期は脂がのって旬。てっちり鍋で芯から温まりたいものだ。

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