美白・美肌への一歩「洗顔」楊さちこ中医美容学

2014/11/24

幸せ顔のためのポイント

香港、中国、日本でも、お肌のケアは「美白」が基本です。コスメの効果の基本に「美白」が当たり前までになってきています。

熱帯から温帯にかけての東南アジア地区では、太陽の日差しが強いため、日に焼けて真っ黒になりやすい。なので昔から色の白い女性に対する憧れが大変強くあるのです。そして、それぞれの国には言い回しは多少ことなりますが、「肌の白さは何者にも勝る」ということわざが存在するのも事実。しかし、中医学は「白さ」だけにとらわれていないのです。

中医学を学ぶ人が必ず手にするのが、中医学の原典*「黄帝内経」。それによると最高の肌は、「精明の色」(最高に美しい色)を持つといわれています。それは、みんなが憧れているただ単に「白い肌」とは異なるものなのです。

肌の色が、白いかどうかではなく、「肌質」を重視しています。そもそも肌色は体質、環境、季節の変化、仕事の条件の差異によって、青っぽかったり、赤っぽかったり、黄色みを帯びていたり、白っぽかったりとまちまちです。

しかし、どんな色であっても、素肌に潤い・ハリ・弾力・ツヤがある肌色は精明の色なのだということなのです。つまり、どんなに白い肌でもこの「潤い・ハリ・弾力・ツヤ」がないと美しい肌ではないということです。

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「黄帝内経」による肌の色についての記述
・赤い肌:赤褐色ではなく、白い絹で鮮やかな朱砂を包んでいる様子がいい。
・白い肌:黄色みを帯びた岩塩の色ではなく、白鳥の羽のようにツヤのある白がいい。
・青い肌:藍染の色ではなく、蒼璧(青色の玉)のように鮮やかな色
・黄色い肌:黄土色ではなく、絹で鮮やかな鶏冠石(橙黄色で光沢がある)を包んでいる様子
・黒い肌:黒炭の色ではなく、重漆(光沢のある黒い漆)の色
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幸せ顔へ導く 肌が生まれ変わる洗顔法

この洗顔法は、いろんな試行錯誤を繰り返した後に編み出したものです。ちょっと時間はかかるけど、肌がどんどんきれいになるのがわかる!のがポイント。

《洗顔の基本プロセス》

1.洗顔前に、まず手をきれいに洗いましょう
つい忘れてしまいがちなのが、洗顔前の手洗い。手を洗わずに石鹸を泡立てるのは×。手を洗わず洗顔するってことは、手の汚れを顔になすりつけることにもなるのです。

2.ぬるま湯で顔についているほこりをとりましょう
手をしっかり洗ったら、ぬるま湯で、顔をすすぎましょう。顔についているほこりを先に取り去るだけで、洗顔の効果は倍増します。すすぎは、ぬるま湯を顔に当てるだけ、決して肌をこすってはダメです。すすぎ回数は最低10回が目安です。

3.洗う範囲は、少なくとも喉まで
洗顔は、顔面だけでなく、少なくとも喉までして下さい。そこまで洗うことによって、あごの下の部分など、洗い残しがおきがちで、すぐにざらざらになりやすいところや、喉のシワ予防にもなります。やさしく「下から上。外から内。」にむけてやさしくマッサージするように洗いましょう。

4.すすぎはしっかり行いましょう
そして、きちんとしてほしいのが、すすぎです。このすすぎをきちんとすることが、洗顔の一番大切なところです。すすぎは必ず流水で、洗った時間の倍以上かけて下さい。すすぎ残しが出やすい、髪の生え際、あごの境目、くぼんだ部分は特に念入りに行いましょう。

5.タオルでごしごし顔を拭くのはやめましょう
洗顔後、顔の水分を取るときに、タオルでごしごしこすると、柔らかくなった肌の表面を傷つけているのと同じことです。軽く押さえて水分を取るようにしましょう。

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【楊さちこ先生のプロフィール】
1961年大阪生まれ。南京中医薬大学。中医美容教授・中医学博士。日本と香港・中国のアジアンコスメブームに火をつけた第一人者。アジア各地において商品開発から美に関するトータルプロデュースを手がけるほか、各地において美容セミナーを開き、「楊さちこ式美容メソッド」「脱ファンデーション」を伝え、幅広い年齢層の男女から絶大な信頼と支持を得ている。
楊さちこのアジアンビューティースタイル公式サイト
Repeque®-レピーク
http://www.yo-sachiko.com
香港ときどき海外発!
中医学博士・楊さちこの『アジアンビューティまっしぐら』@アメブロ
http://www.asian-cosme.asia

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