「水太り解消術」楊さちこ中医美容学

2015/03/03

P14 Health_DrYoung_469

楊さちこの中医美容学的水太り解消術

寒い冬は、体が縮こまってあまり動きたくなくなります。それとは逆に、春になってぽかぽか陽気になると、今度はじっとしていられないような気分になって体を動かしたくなります。内臓だって同じことが言えます。体温が低いと臓器の機能は低下します。臓器の機能低下は、新陳代謝の低下につながり、肥満の大きな原因になります。

体が冷えているとむくみや水太りになる

一般的に考えられている肥満の原因は、遺伝、食べ過ぎ、運動不足、ストレスなどの心理的要因ですが、体温の低下も原因の1つになります。体温の低下は、基礎代謝量を減少させて太りやすい体にしてしまいます。つまり、体内の水の代謝にも影響を及ぼしているのです。

人間の体のおよそ70%は水分なので、体内で水の代謝が正常に行われているかどうかで、その人の体型が決まってしまいます。足や下半身がむくみやすい、顔が太りやすい、下腹が出やすい、という人は不要な水を体内に溜め込んでしまっている状態です。

※むくみの原因…血液が酸素や栄養分を細胞に届けるときに水分が細胞から漏出して細胞の外側に溜まります。通常、健康な人の毛細血管やリンパ管はこの漏れ出した水分を再吸収して尿として体の外に出せますが、体が冷えていて毛細血管リンパ管の働きが低下していると吸収できずにそのまま細胞の外に溜ってしまう。これが、むくみの原因になるのです。

水太りを治す!

水を飲んでも太ってしまうのが水太り。これを体質だから仕方がないと諦めてしまわないで。水太りは、激しくつらいダイエットで無理をしなくても解消することができます。

水太りの解消方法は、体を温める作用のある食事を心がけ、一日の終わりには、ぬるいくらいに感じるお湯(38~39℃)で20分間の半身浴。そして無理せずに続けられる運動を生活に取り入れて。少しずつ筋肉がついて体温が上昇すれば、体の中の余分な水分が排せつされて、むくみがとれてくる。体を温め、冷えを追い出す生活を続けれていれば、健康的に痩せることができます。

お風呂の効果

1「温熱作用」
温まった血液が体内を循環して体を温めると同時に、新鮮な酸素を体中に運んで新陳代謝が活発に。そのほか、筋肉内の疲労物質である「乳酸」を汗や尿に分解したり、毛穴が開いて皮脂の分泌を活発にし、皮膚の汚れを洗い流すという効果も。

2「静水圧作用」
湯船につかるときに受ける水圧による作用。腹部に受ける圧力で横隔膜が押し上げられ、肺の中の空気量が減少。それを補うため呼吸数が増え、心臓の動きが活発になり、血行がよくなります。また、筋肉にも作用してリンパ液の流れをよくするので、足の疲れやむくみがとれることも。

3「浮力作用」
水中では、人の体重は陸上の約10%足らずになります。この作用を利用すると、水圧を受けながら体を速く動かすことができ、筋肉の増強ができます。そのほか、病気や障害の治療にも応用されています。

心地よい香りには精神をリラックスさせる効果があり、疲れを取ったり、ストレスを解消するのにも役立ちます。半身浴で20~40分の長風呂もお気に入りのアロマの香りをかぎながらなら楽しくに過ごせます。またオイル等をお風呂上りにぬることによって、肌をコーティングし、湯上り後も温かさが持続し、脂肪が代謝しやすくなります。

楊さちこ

【楊さちこ先生のプロフィール】
1961年大阪生まれ。南京中医薬大学。
中医美容教授・中医学博士。
日本と香港・中国のアジアンコスメブームに火をつけた第一人者。アジア各地において商品開発から美に関するトータルプロデュースを手がけるほか、各地において美容セミナーを開き、「楊さちこ式美容メソッド」「脱ファンデーション」を伝え、幅広い年齢層の男女から絶大な信頼と支持を得ている。
楊さちこのアジアンビューティースタイル公式サイト
Repeque®-レピーク
http://www.yo-sachiko.com
香港ときどき海外発!
中医学博士・楊さちこの『アジアンビューティまっしぐら』@アメブロ
http://www.asian-cosme.asia

楊さちこ新刊

 

Pocket
LINEで送る