スキンケアアイテムを使いこなそう 楊さちこ中医美容学

2015/04/20

スキンケアアイテムの働きは、実は思った以上に時間がかかるものです。例えば肌がまだ化粧水で濡れていたり、ぬるつきがあったら、それは肌になじんでいるとはいえません。肌の上にのっているだけの状態です。せっかく使うのだから、持っている力を余すことなく発揮してもらいましょう。そのためには、ひとつひとつのアイテムを使うたびに【ちょっと待つ】ことが大切です。

≪きちんとクレンジング方法≫

クレンジングにかける時間=化粧にかけた時間クレンジング剤を顔に伸ばしただけで、落ちたと思い込んですぐに洗い流す。これでは、化粧汚れが浮いてくる前に終わりにしているようなもの。少なくとも3~5分指先をクルクル動かさないと、汚れはきちんと浮いてきてはくれません。
≪ガーゼできちんと【温】洗顔方法≫

洗顔の前にまずは石けんで手を洗いましょう。その後、ぬるま湯で顔をすすぎましょう。ざっと汚れを流す感じでOKです。タオルを肌に当て、こすらずに水分を取ります。

ここでガーゼ登場。やや熱めのお湯でガーゼをしぼり、顔にのせます。顔を温めて毛穴を開くのが目的です。ガーゼが冷めたら外しましょう。洗顔料を泡立て、顔に乗せます。あごも忘れずに。ポイントは外から内へ、指を滑らせるように優しく洗います。外から内へ洗うと、汚れがよく取れます。小鼻の毛穴など、汚れが気になる部分を、ぬれたガーゼでなでます。強くこすらず、優しくなでた後、ぬるま湯ですすぎます。

きれいなお湯でゆすいだガーゼで、顔全体を優しくぬぐいます。目頭や目尻、小鼻、フェイスラインなど、洗顔料の落ちにくいところを忘れずにぬぐいましょう。

タオルでしっかり水分を取りましょう。

≪正しい化粧水法≫

1回の量は、コットンが充分に濡れるくらいにたっぷり含ませます。

1.まず、顔全体に軽く、拭くようになじませなじませます(このときに、お肌が乾燥していると、コットンの水分は失われて、カラカラになってしまいます)。

2.再び化粧水を含ませて、肌がひんやりするくらいまで、顔全体を内から外、下から上にていねいにパッティング。力を抜いて、軽く叩いて、なじませると血行を促進する効果が期待できるのでこのパッティングを充分にします。

≪正しい美容液法≫

1.あごに沿ったライン、また、おでこなど、表情筋が縦に走っている部分は、下から上へと塗るのが基本。そのとき使う指も、力がかかりにくい中指と薬指を使いましょう。

2.眼の下や頬などは、中央から外に向けて、小鼻の脇などは塗り残しのないよう、軽く指の腹でプッシュしてなじませ、余った美容液はデコルテの方に伸ばします。

≪正しいクリーム法≫

(乾燥肌の人)
1.さくらんぼ粒大のクリームを手のひらにとる
2.中指か薬指に少しづつ取り、カサつきが最も気になる部分から塗っていくそのあと顔全体に重ね塗りをする
3.最後に、両手のひらで顔全体を包み込むようにし、そっとおさえて肌にしっかりなじませる。そのときの手のひらは温かいほどいい

(脂性肌の人)
1.さくらんぼ粒大のクリームを手のひらにとる
2.中指か薬指に少しづつ取り、顔全体に満遍なくのせるようにのばす
3.顔の内から外、下から上に向けて、両手の指先を使いタッピングしながらクリームを肌に浸透させる

≪正しいUVクリーム法≫

それまでに使ったスキンケアアイテムが肌にきちんと浸透したのを確認してから手のひらにさくらんぼ1粒分のクリームをとり、指の腹を使って少しずつ顔全体にムラなく伸ばします。基本的に、朝だけではなく、昼にも塗りなおすことが大切です。このひと手間で紫外線対策効果がグーンとアップ!

楊さちこ1961年大阪生まれ。南京中医薬大学。中医美容教授・中医学博士。日本と香港・中国のアジアンコスメブームに火をつけた第一人者。アジア各地において商品開発から美に関するトータルプロデュースを手がけるほか、各地において美容セミナーを開き、「楊さちこ式美容メソッド」「脱ファンデーション」を伝え、幅広い年齢層の男女から絶大な信頼と支持を得ている。

楊さちこのアジアンビューティースタイル公式サイト
Repeque®-レピーク
http://www.yo-sachiko.com
香港ときどき海外発!
中医学博士・楊さちこの『アジアンビューティまっしぐら』@アメブロ
http://www.asian-cosme.asia

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