体の中から脱・乾燥肌 楊さちこ中医美容学

2014/01/07

脱・乾燥肌

 

かさかさ肌や粉ふき肌等に悩んでいる人は今の季節的にも多いと思います。年齢を重ねるほど、お肌の乾燥状態はますますひどくなっていき、乾燥肌は顔だけにとどまらず、ひざから下の皮膚がうろこのようになり、服を脱ぐたびに、まるで雪みたいな粉が吹くようなことを経験している人もいるかもしれません。さらにはかゆみを感じ、それが、皮膚掻痒症や乾燥性湿疹になるケースもめずらしくないのです。また乾燥肌の人はシワ、たるみもできやすくなります。

では、どうして乾燥肌になるのでしょう?

それは中医学の理論にはいくつかの見方がありますが、まず、遺伝的原因で乾燥肌体質になっていることがあります。それを「先天不足」と呼びます。しかし、体質といっても、きちんと気血を補い、補腎などの方法を用いて生活の養生も実行すれば、改善する可能性はあります。

また、もとのお肌はつるつるなのに、かさかさになってしまったというケースもあります。それは、主に、不規則な生活習慣、たとえば、偏食、拒食、不規則な睡眠、ストレス、過労などによって血や津液の不足が起こり、肌への潤いが不足して乾燥肌になってしまうのが原因になっています。貧血、冷え性、生理不順、消化機能の低下など、慢性疾患がありながら、あまり積極的に治療していない場合も、肌への潤いが減って乾燥肌になってしまいます。この場合は乾燥だけに目を奪われずに積極的に慢性疾患を治すことが重要になります。

乾燥肌には大きく分けて
補気養血(血を補う)をしなければいけないタイプと
養陰生津(津液※を潤い、肌の水分をきちんと与える)をしなければいけないタイプの2つのタイプがあります。

※津液とは:人体中の正常な水液の総称で、唾液、胃液、涙、汗などが含まれます。
補気養血タイプの方は
貧血気味の方が多いです。お肌のかさかさ以外にも、つやがなかったり、ときにはめまい、立ちくらみがするなど。また、動悸、不眠が見られることがあったり、生理の量が少ない場合もあります。このタイプの方は、血を増やし、肌に栄養を十分に届けられるように体質改善が効果的です。

≪補気養血茶の作り方≫
材料:当帰5g、熟地10g、白芍10g、川芎5g、熱湯500cc
作り方:①すべての材料を急須の中に入れて熱湯を注ぎます。
②15~20分間蒸らしてからお飲み下さい。
朝晩飲むのがおすすめです。

養陰生津タイプの方は
貧血ではないけれど肌がかさかさしている方のこと。このタイプの方は、便秘気味、口が渇きやすい、唇が乾燥するなどの現象が多くみられます。中医学では、体内の栄養のある水(津液)が足りないか、またはめぐりが悪く、肌に潤いを届けることができない状態と考えます。まず、津液を増やさなければいけません。また、冷え性、生理不順、消化機能低下などの不調を感じる人も多いようです。

≪天門冬茶の作り方≫
材料:天門冬30g、甘草5片、水1ℓ
作り方:①すべての材料を鍋に入れ沸騰させてから弱火で20分煮出します。
②茶こしやペーパーなどで濾してからお飲み下さい。
朝起きたときに飲むのがおすすめです。

楊さちこるぶぶ香港・マカオ【楊さちこ先生のプロフィール】
1961年大阪生まれ。南京中医薬大学。
中医美容教授・中医学博士。
日本と香港・中国のアジアンコスメブームに火をつけた第一人者。アジア各地において商品開発から美に関するトータルプロデュースを手がけるほか、各地において美容セミナーを開き、「楊さちこ式美容メソッド」「脱ファンデーション」を伝え、幅広い年齢層の男女から絶大な信頼と支持を得ている。
楊さちこのアジアンビューティースタイル公式サイト
Repeque®-レピーク
http://www.yo-sachiko.com
香港ときどき海外発!
中医学博士・楊さちこの『アジアンビューティ
まっしぐら』@アメブロ
http://www.asian-cosme.asia

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