健康豆知識!辛いものは胃潰瘍を引き起こす?

2017/05/02

多くの人は胃潰瘍を患う人は胃酸の量を減らし、症状を軽減するた めに、唐辛子を含む食べ物を食べないようにすべきと考えている。だ が果たして辛い食べ物は胃潰瘍の原因になるのだろうか?実は答え は”ノー”だ。

胃潰瘍

胃潰瘍を経験したことがある人なら、それがどれほど苦痛で不快で あるか分かるだろう。香港島にあるThe Round Clinicのホメオパシー ドクター、リサ・グリフィス医師によると胃潰瘍に羅患すると誰もが胸 焼け、胃酸の逆流やげっぷ、辛い腹痛、食欲と体重の変化などの症状 を徐々に経験し、それらはゆっくり進行する。これらの症状は強度が異 なったり、進行の速さも人によって違うが、大抵の場合特定の食品、飲 み物の摂取に結びつけて考えられがちだ。よって、症状を悪化させな いように、特定の食品、特に辛い食品を避ける胃潰瘍の患者は多い。 しかしカプサイシン(唐辛子の活性成分)は胃酸を減らすことが証明さ れており、胃の内壁環境を良くする働きがあるのも1つの事実だ。

辛いも

胃潰瘍の主な原因は、ヘリコバクターピロリ菌と非ステロイド性抗 炎症薬(NSAIDs)の過剰使用によるもので、胃周辺の消化管の内壁を 破壊し、潰瘍を引き起こす可能性があるという。「ヘリコバクター・ピロ リ菌は、比較的一般的な菌なのです。」同病院のオステオパシードク ターであるInes De Beerは語る。「この菌が胃の内壁に感染しても必ず しも症状を引き起こすわけではありませんが、一部の人の胃壁には炎 症を起こし、胃酸の刺激を受けやすくしてしまうのです。ストレス、喫 煙、アルコール摂取等の生活習慣が関連していると言われています。」 「辛い食べ物が胃潰瘍そのものを引き起こすわけではないが、過度な消費は既存の状態を悪化させる可能性はあります。また、症状に苦 しんでいるからといって、長期間制酸薬を服用しないでください。慢性 腎臓病を引き起こすリスクがあります。胸焼けを時折抑えるのには問 題ありませんが、症状が続く場合はきちんとした検査が必要です。」と グリフィス氏は付け加えた。

同医師によると、ストレスを管理しバランスの良いライフスタイルを 実現することに加え、少なくとも胃の内壁のダメージが癒えるまでは 不快な症状を引き起こすきっかけとなりえるチーズ、カフェインやアル コール、過食などは避けるべきだという。

逆に、ピロリ菌のレベルを一定に保つニンニクや、潰瘍の原因にな る菌を殺菌する非加熱の蜂蜜、胃腸管の粘液の生産を助け、潰瘍を予 防し、鎮静を補助する保護膜の形成が期待できる未成熟のバナナ、腸 内に善玉菌を増やす働きのある発酵食品等は積極的に摂取するとよ いそうだ。

 

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