迫的な食欲を抑える方法

2018/02/13

直近で食べ過ぎた!と感じた時のことを思い出してみてほしい。友達との外食?それか、忙しい1日を終えての家での食事だっただろうか?その後どのように感じただろう。胃痛を起こす原因を作った自分自身に腹を立てたか、もしくは罪悪感や恥ずかしさに苦しんでいたか…。

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私達は生まれた瞬間から、食べ物に栄養をもらい、存在に報われているので、食べ物との感情的な繋がりがあるのは正常なことだ。よって、毎食食べすぎ
てしまうのはある意味普通なのだ。

しかしあまりに多く食べ過ぎてしまう人は、ネガティブな感情に対処する唯一の方法として食べ物を使っているのかもしれない。結果として彼らは、よく自分の食事習慣が制御不能であると感じ、いつも食べることを考え、食べた後には罪悪感や恥ずかしさ、落胆を感じる。

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【強迫的過食とは】
強迫的過食は、不適応な食事摂取行動を指す包括的な用語であり、限定したものではないが、例として以下のような行動がみられる。

夜の過食
満腹感への渇望
衝動的な食事
食べ物を隠す、執着を持って食べ物を手に入れる、ゴミ箱から食べ物を見つけ
るなど、強迫的な食習慣。

食習慣のコントロールを失う背景には、食事を退屈だと感じる、愚かなことだと感じるなど、様々な理由が隠されている。多くの人にとって、強迫的過食は、外傷、うつ病および不安などの根底的なメンタルの問題を回避する対処メカニズムであり、体重増加や肥満を引き起こし、メタボリックシンドローム、その他の医学的リスクと、ネガティブな身体的特徴をもたらしてしまう。

過食症に苦しむ過体重の人の多くは、摂食障害という自覚がない。彼らは不適応な過食を最小限に抑える傾向があり、その代わり失敗したダイエットおよび食事の問題を、「不適切な食事療法」、「意思が弱い」といった道徳的な失敗に置き換える。様々な過食症の診断基準を見るに、幼児期の経験や行動パターンが元になっていることも多い。

【どのようにして強迫的な食事をコントロールするか】
根深い感情的な問題が関与している場合は特に、自分で過食をやめるのは難しいかもしれない。カウンセラーの力を借りて、食べ過ぎを促進する可能性のある、ネガティブな心理的要因を明らかにしていこう。自分自身を責めてはいけない。逆に過食に陥りやすくなるので、食べ物を悪いものと思うこともやめる。食べ物を摂る際は深呼吸をして一旦思考を止め、自分が本当に空腹か問いかけてみてほしい。感情への対処として食べ物を使う場合、飢えや満腹感を感じていない可能性があるからだ。身体との対話を大切にしてみよう。

環境を調整することで、行動に焦点を当ててより意志に沿った決定を下すことができる。いつも同じ椅子に座って食事をしていたのなら、時には部屋の別の場所に移動するか、まったく別の場所に座ってみてはどうだろう。

渇望感をコントロールし、適切に保つことも必要だ。もし本当に食べ物を欲しているのなら、あとで過食に走ってしまうよりは例え空腹でなくても、少量食べるといいだろう。

また、過食と食事制限は、同じコインの裏と表のようなもの。無理な制限はストレスや怒り、不安の素になり、過食を引き起こす要因になってしまうかもしれないのでしないほうがよい。

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