キレイをつくるレシピ帳 35回「冬瓜で巡りをよくするレシピ」
皆さんこんにちは。フードコーディネーターの川島です。美容を絡めた日本のトレンドを基に、「キレイをつくる」レシピを皆さまにお届けしていきます。
メイクや服装で見た目を変えることはできますが、本当のキレイは身体の中から。
これから紹介していくレシピを日々の生活に取り入れて、心も体も美しくなりましょう!
美味しくキレイを手に入れよう
~冬瓜で巡りをよくするレシピ
初夏を意識しはじめる5月の終わり頃から出回り出す冬瓜は、梅雨の時期に感じやすいむくみを解消すると同時に、体内に潤いも与えてくれ、美肌にも効果的だといわれています。
ワタ付近にあるヒスチジンという成分には美白効果があり、中国の薬学書にも古くから化粧品の原料として使用されていたことなど記載があるそうです。
今回はこの季節にぴったりな、冷やして頂いても美味しい、作り置きにもピッタリな冬瓜の煮込み料理をご紹介します。
冷製で頂くと体を冷やし過ぎてしまうので、温性で気を補う働きのあるエビと、良質なタンパク質も豊富で夏バテにも良いとされる枝豆という、共に彩りと気の巡りをよくしてくれる食材を組み合わせました。
冬瓜とエビの煮物(2人分)
冬瓜 1/8個
エビ 8尾
枝豆(茹でたもの)150g
A出汁 1・1/2カップ
A酒 大さじ1
Aみりん 大さじ1
醤油(薄口) 大さじ1
塩 ひとつまみ
B片栗粉 大さじ1
B水 大さじ2
ショウガ 1片
①冬瓜のワタを取り皮をむき一口大にきったら皮の付いていた方に軽く切り込みを入れ(味が入りやすくなるよう)、湯を沸かした鍋に塩ひとつまみ(分量外・色止め)と冬瓜を入れ7分茹で、ザルにあげる。
②鍋に(1)とAを加え中火にかけ、煮立ったら弱火にして落し蓋をして10分。その間に、エビは背わたと殻を取り粗みじん切りに、枝豆はサヤから出す。
③エビと醤油を加え5分ほど煮たら、塩で味を調え、Bでトロミを付ける。枝豆は色よく仕上げるため、火を止めた最後に加えひと混ぜする。
④器に盛りつけ、千切りにしたしょうがを添える。
温かいままでも、粗熱を取り冷蔵庫で冷やしてから頂いても、美味しく召し上がれます。
火照りを鎮め夏バテにも効果的で、繊維質も豊富なためデトックス効果もバッチリな冬瓜は、貯蔵にも適しているため、夏に収穫され、冬まで長く食すことが出来ることからこの名前がついたと言われています。
涼しくてなってくる時期には、冷製ではなく、汁物や炒め物にするのもオススメです。
ワタは実の部分と食感が異なるので今回取り除いていますが、スープの具材にするのもオススメです(同じようにお出汁で煮て、みりんとお醤油、塩で味付け)。
ちなみにショウガは、添え物としての見た目以外にだけでなく、生(ジンゲロール)で添えるなら風邪の引き始めや食中毒予防を意識して、煮込みにそのまま入れて熱を加えるなら(ショウガオール)、冷え性対策に。その時の体質に合わせてプラスしてみてくださいね。
身体の中に湿が溜まり、火照りを感じる梅雨から夏にかけての今の時期、冬瓜はぜひ取り入れたいお野菜です。
おためしくださいね。
こちらのレシピは一例になり、過度に同じものを摂取するのはバランスの偏りとなり返ってお肌にも悪影響がありますので、それぞれの栄養素をひとつの食品に偏らず取り入れてください。
協力:日本ボディスタイリスト協会
参考文献:食品成分表、新エステティック学
川島 令美 (かわしま れみ)プロフィール
フードコーディネーター/料理家/モデル
女優・モデル業と並行し、現在はフードコーディネーターとしてテレビドラマ、広告などのフードコーディネートやスタイリング、雑誌や書籍、WEB媒体にレシピやコラムを掲載、飲食店店舗のメニュー開発や監修、そして料理系のセミナーやイベントへの出演など幅広く活躍中。美食同源を提唱しており、日本ボディスタイリスト協会の食学科顧問を務めセミナーなども行っている。
公式HP:www.vivienne.co.jp/remi