キレイをつくるレシピ帳 第37回「秋なすレシピ」

2018/08/22

川島令美

皆さんこんにちは。フードコーディネーターの川島です。美容を絡めた日本のトレンドを基に、「キレイをつくる」レシピを皆さまにお届けしていきます。
メイクや服装で見た目を変えることはできますが、本当のキレイは身体の中から。
これから紹介していくレシピを日々の生活に取り入れて、心も体も美しくなりましょう!

 

 

美味しくキレイを手に入れよう
〜秋なすレシピ

 

残暑の厳しい8月の終わりですが、秋の訪れも意識してしまう今日この頃。
そんな時期の食卓を美味しく彩ってくれる、「秋なす」に今回は注目してみたいと思います。

ハウス栽培で通年目にすることも多いなすですが、露地栽培の旬は7~9月で、秋なすは主に9~10月に取れるもの。気候が落ち着いた晩夏に栄養が蓄えられ美味しさも増し、昼夜の気温差で身が引き締まり、種が少なく皮も薄く柔らかくなるそう。

「秋なすは嫁に食わすな」なんて諺もありますね。これは「美味しいなすを嫁に食べさせるのはもったいない」という考えの他に、「なすは体を冷やし婦人病などの原因にもなるので、お嫁さんには食べさせないように」という説もあるようで、真実はお姑さんからの気遣いと思いたいものです(笑)。

冷えは万病の元とは言いますが、体の熱を鎮め利尿作用のあるカリウム効果で、余分な熱を取り水分代謝や血の巡りをよくしてくれるなすは、晩夏から初秋の今時期、暑さで疲れた体調を整えてくれるのにもぴったりですね。

とはいえ残暑厳しく暑い日、昼と夜の寒暖差に加え、室内は冷房環境で凍えるような寒さというのも最近は悩ましいところ。なすは体を冷やす分、グリルにしたり、にんにくや生姜、ネギなどの体を温める作用のある薬味もぜひ一緒にプラスしたいところ。

今回はそんな時にオススメの、手軽にできて見栄えも良い秋なすレシピをご紹介します。

 

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秋なすボート
なす          2本
ミニトマト       8個
ひよこ豆        50g
オリーブオイル     大さじ1・1/2
にんにく(みじん切り) 1~2片
シュレッドチーズ    50g
塩           少々
パセリ・黒こしょう   お好みで

 

① なすは縦半分にカットし、白い部分をくり抜き軽く塩をふる。中身は荒く刻む。ミニトマトは4等分にする。
② フライパンにオイル半量を熱し、縦半分にカットしたナスの両面に軽く焼き色をつけ、耐熱皿に並べておく。
③ フライパンに残りのオイルとにんにくを加え香りを出し、刻んだなす・トマト・ひよこ豆の順に加え炒める。
④ ②のなすの上に③とチーズを乗せ、トースターで10~15分。好みで黒こしょう、パセリを散らす。

 

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写真のように包丁を入れ、ティースプーンなどで中身をすくっていくとくり抜きやすいです。深く包丁を入れすぎでしまうと皮まで貫通してしまうので、くり抜きすぎには注意してくださいね。

 

 

 

なすの皮部分の抗酸化作用のある色素成分「ナスニン」には、アンチエイジング効果も!熱にも強いので、じんわりグリルで皮ごとトロリと、美味しくキレイを手に入れましょう。

 

 

こちらのレシピは一例になり、過度に同じものを摂取するのはバランスの偏りとなり返ってお肌にも悪影響がありますので、それぞれの栄養素をひとつの食品に偏らず取り入れてください。

協力:日本ボディスタイリスト協会
参考文献:食品成分表、新エステティック学


川島 令美 (かわしま れみ)プロフィール
フードコーディネーター/料理家/モデル
女優・モデル業と並行し、現在はフードコーディネーターとしてテレビドラマ、広告などのフードコーディネートやスタイリング、雑誌や書籍、WEB媒体にレシピやコラムを掲載、飲食店店舗のメニュー開発や監修、そして料理系のセミナーやイベントへの出演など幅広く活躍中。美食同源を提唱しており、日本ボディスタイリスト協会の食学科顧問を務めセミナーなども行っている。
公式HP:www.vivienne.co.jp/remi

 

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