「Linux導入」兆星電脳有限公司(広東省佛山市)

2014/06/05

【Linux活用の時機到来です!】

Linux導入日頃ITサービスの仕事で広東省を忙しく走り回っている著者です。Windows XPのサポート終了から2か月が経ち、現時点では業務に差支えは無いが将来どのようなOSを使い社内のIT管理を進めていくべきかお悩みの企業も多いと思います。大分前にLinux OSの導入について本コラムでも書いたことがありますが、(2010年8月4日、241号を参照)、いよいよLinux活用の時機到来といえるのではないでしょうか。先日も顧客企業にてPCのOS総入れ替えを行いましたが、新規にWindows OSを導入することがどれほどコストのかかるものなのか思い知らされました。会社のポリシーとしてWindows OSの使用に限るという会社様は仕方ありませんが、業務に問題が無ければLinuxでもOKという判断ができる会社であれば今こそLinux OSへの総入れ替えを検討されてはいかがでしょうか。

本件で顧客企業と相談すると、大抵下記のような質問を受けます。①今まで使ってきたワードやエクセルのファイルはLinux上でも問題なく使えるか。②Eメールのデータは問題なく移行できるか。③PCの使用方法が変わって業務が非効率的にならないか。④Linux OSは安全か。⑤Linux OSを使う上で社内のIT統一管理が可能か。⑥データ共有サーバとの連携は大丈夫か。

これらの質問に対し、実は全て解決済みなので安心してLinux OSをお使いくださいと断言できます。そもそも、Windows OSはパーソナルな、つまり個人個人のコンピュータで独立して業務を行うことを目的として作られていますので、元来、組織としてコンピュータを利用することを目的として作られたLinuxの方が企業のIT一括管理には向いています。そして、元々Windowsで行っていた業務は基本的に全てLinux上でできますので業務に支障が出ることはありません。しいて言えば、Linuxの利用に慣れていないために起こる問題発生時の対処方法がわかりづらい、というくらいでしょうか。そこはITサービスの専門家に聞いてもらえば解決できると思います。あとは、中国国内ですと政府部門指定のソフト(税関や税務署等が企業に強制的に使わせているソフト)が未だWindows XPにしか対応していない場合もありますので、それらは今後もXP上で使うしか選択肢はありませんが。

Linux OSといってもいろいろありますが、Ubuntuがインターフェイスもわかり易く使い易くユーザーフレンドリーなのではないでしょうか。Ubuntu(ウブントゥ、ウブンツ)は、オープンソース・ソフトウェアで構成されたOSで、デスクトップ版およびサーバ版が利用可能です。無料でダウンロードが可能ですので、使わなくなったPC機材上にインストールして試してみるのも良いのでは。Linux OS搭載のデモ機を用意している会社もありますので、そちらを使ってみるのも良いと思います。Linux活用の時機到来です。

赤座 卓也(あかざ たくや)

兆星電脳有限公司

広東省佛山市順徳区大良街道宜新路1号銀海大厦14楼A8
Tel:(86)757-2238-3352 Fax:(86)757-2238-3353
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