製造業の海外営業・販促に関するリサーチ。株式会社イプロス

2014/08/11

工場株式会社イプロスは、製造業の海外販促の現状に関するリサーチを2014年6月に実施。すでに海外進出を果たしている企業、進出に向けて検討している企業それぞれに、注目の地域を聞いた。また、進出検討中の企業に対しては、海外販促での悩みをアンケート。

 

 

 

 

 

 

 

1.すでに海外進出をしている企業

◆今後注力したい地域

アジアにおいて今後特に力をいれていきたい国、地域

すでに海外進出している日本企業のほとんどはアジア。そのうち、引き続き力を入れていきたい地域としても72%がアジアを挙げている。そのなかでもさらにアジアのどの国に特に注力していきたいか尋ねたところ、半数が「中国」と回答。ついで「ベトナム」「インド」「タイ」となった。

 

 

 

 
2.海外進出を検討している企業

◆今後注力したい地域

海外進出を検討中、今後検討する企業

海外進出を検討している企業が力を入れていきたいとした注目国は、すでに進出を果たしている企業とは違い、「ベトナム」が最多。
続いて「タイ」「中国」という結果になった。また、既進出の企業の多くが注力すると回答した「インド」を選択する企業は少なかった。

 

 

 
◆海外販促での課題

はじめての海外進出にあたっての困りごとは、「代理店・パートナー探し」「専任担当者の不在」が多い。ほかにも具体的な悩みは以下の通り。

・バイリンガルな海外交渉経験の人材の確保が難しい。・海外ビジネスの経験があるスタッフが少ない。・Google、Yahoo!のような海外Web検索サイトへの対応が難しい。・レップのマージンが大きい。・インフラや政治状況の急変などのリスクがある。・カンやコツ等、現地ならではの事情がわからない。・コーディネーター頼りで、主に大会社の口利きで動く事が多い。・それぞれの国での法律の違いを勉強しなくてはならない。・キーマンにたどり着くのに時間かかる。・日本人の考え方と異なる点が多く、苦労。・現地に展開しているパートナー獲得が必須。しかしその選択が難しい。・現地の代理店の質が重要。自分たちで法人を立ち上げることが一番良いのだが費用も将来的な不安もあり代理店に頼らざるを得ない。・引き合い対応が難しい。・営業の採用、労務管理が難しい。育成や定着も課題。・営業所は開いているがほとんどオファーなし。・円安の影響が大きく、顧客離れが発生している。・価格設定に悩む、他地域との価格の整合性、格差戦略など。・人的パワーには限界があるので、IT(電子メディアなど)活用の強化が必要。・海外の見込み客を集客するのにネット広告を有効活用したい。・Tech Directory Asiaをぜひインドや、南米にも進出していただきたい。・海外の販路は担当者の力量によるところが大きく、人材の確保が難しい。・日本は物価が高く、日本の販売価格ではどれだけの見込みが取れるかわからない。
【調査概要】

調査テーマ:製造業の海外営業・販促に関する調査

調査方法:ネットリサーチ

調査対象:イプロス製造業メールマガジン購読者

調査期間:2014年6月13日~19日

有効回答数:2,791名

Pocket
LINEで送る