「Windows 10 自動アップグレードへの対策」兆星電脳有限公司(広東省佛山市)

2016/04/11

兆星IT サービスの仕事で華南地区を忙しく走り回っている著者です。3 月以降、従来Windows 7 をお使いだったお客様よりWindows 10 への自動アップグレードに関して何件か相談がありましたのでこの場を借りて共有します。
Windows 10 は既存のOS 利用者(対象はWindows7 & 8)に対し無償配布されるというのはご存知の方も多いと思いますが、「許可していないのに勝手にWindows 10 へのアップグレードが開始される」といったトラブルが報告されています。そもそも、Windows 7は誰にでも使い易いOS でしたので敢えてWindows10 にしたくないという方も実際に多く存在します。そういったユーザーの意向を無視して半強制的に自動更新手続きが開始されるという事態が現実となりました。通常のOS セキュリティ更新は自動更新設定にしている方が多いと思いますが、OS 自体のアップグレードが突然開始となると話は違います。更新確認のお知らせは画面上に出たとしてもうっかり許可してしまう可能性も考えられます。
さて、この件で相談された方々は一様に「Windows 7に戻せないか」、というものでした。答えは「YES」です。但し、アップグレードされてから30 日以内という条件付きです。Windows 10 へのアップグレードが完了してから1 か月間は旧OS 環境のデータがPC 内に保存されていますので、比較的容易にシステムを復元することが可能です。以下がOS の設定画面からの手順です。
設定 >更新とセキュリティ >回復
「Windows 7 に戻す」が表示されましたら、「開始する」をクリックすればあとは回復作業のフローに沿って進めていくだけで以前の状態に戻すことが可能です。(復元用のファイルを任意で消去してしまった場合は、以前のOS に戻すことはできません)。現在Windows 7や8 をお使いの方で、Windows 10 へのアップグレードを希望しない場合はWindows Update の画面内で更新候補となっているWindows 10 のチェックを外しておけば上記問題は起きません。
Windows 10 自体は最新のOS ということでセキュリティや今後登場するソフトや各種デバイスとの互換性を考えるベターな選択ということになります。Windows10 へのアップグレードに問題のない方はそのまま継続で使用すればよいと思いますが、従来使用していたソフトが Windows 10 上では正常起動しない場合もありますので、日頃お使いのソフトくらいは動作確認をお忘れなく。特に、業務用にカスタマイズ導入したソフトなどで Windows 10 に対応していない場合がありますので、正常に動作しない場合は直ぐに以前の状態に復元する必要性も出てきますのでご注意を。
別件ですが、Windows 10 は従来のOS 以上にユーザーの入力情報や各種使用履歴などのデータを自動的に収集し、使用状況をモニタリングされる仕組みとなっていると巷では言われています。どこまでが真実か一概には言えませんが、現在ではAndroid OS もアップルのiOS も様々なユーザーデータを収集していますので状況は同じです。Windows 10 では、設定項目中のプライバシーオプションを細かく変更できますので、ここで大方の許可項目に「オフ」を選択しておけば多少の個人情報保護にはなるかと思います。
赤座 卓也( あかざ たくや)

兆星電脳有限公司
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