海外居住者の優位性(Borderless Management & Investment)

2014/05/07

Borderless Management & Investment Ltd.

香港の独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)がご案内するオフショア・海外投資

「PPW」をお読みの皆さんのうちの多くは中国本土で仕事をするか、あるいは配偶者の仕事の関係で中国に在住しているという方ではないかと思います。
なんらかの形でビザを持って海外で長期滞在をしている。こうして一年のうちの半分以上をこちらで過ごされている方は海外居住者または日本非居住者と呼ばれます。
日本国籍を持ちながら日本以外の地域に住んでいるこの海外居住者という身分にはさまざまな点で日本居住者とは違いがあります。
まず第一に海外居住者は納税をする先が日本政府ではなく、居住地の政府になります。中国に住んでいる方なら中国政府、香港ならば香港政府に税金を納めることになります。
二点目は海外居住者は海外で販売されていて日本で販売されていない様々な保険に加入したり、ファンド(投資信託)の購入ができることです。ところで生命保険に加入するならば、海外居住者であるときに加入するのが大変有利と言われています。そして実際に多く方が海外勤務をしているときに生命保険に加入しています。

何故でしょうか?

それは、同じ保険金額の保険に加入する場合、日本で売られている生命保険より海外で販売されている外資系の生命保険のほうが保険料が少なくて済むからです。
一例を挙げて比較してみます。例えば50歳の男性が日本の某生命保険会社で死亡保障1,000万円の15年払いの終身保険に加入した場合、終身払いの保険料は月額50,660円になります。これに対し同じ条件の海外の生命保険会社の保険に加入した場合、保険料は月額わずか38,272円程度です。月の支払い保険料の差額は12,338円。15年間支払い期間を通じて、海外の生命保険は日本国内の生命保険よりも実に223万円も安い保険料で同じ保障が受けられることになります。

日本の保険会社に比べて海外の保険会社の保険料の方が低い理由は予定利率の違いです。予定利率とは生命保険会社が加入者に対して約束する運用利回りのことで、予定利率が低いと保険料が高くなり、予定利率が高いと保険料は安くなります。

日本の保険会社は資金の相当部分を金利の低い日本国債で運用しているので予定利率も高く設定することができません。しかし、海外の生命保険会社は米国債をはじめとしてもっと利回りの良い金融商品で運用されています。だから予定利率を高く設定することができ、保険料を低く抑えることが可能になるのです。これが海外居住者であるうちに保険に加入するのが有利である由縁なのです。

玉利将彦

BORDERLESS MANAGEMENT & INVESTMENT LTD

 

 



 

 

Pocket
LINEで送る