香港と広東の韓国特集3・美味しいキムチ

2014/09/08

辛い? 美味しい! 体にやさしい!キムチにまつわるあれやこれや

これなしでは生きられないのでは?と思われるほど、韓国人が愛してやまない国民的な食品「キムチ」。現在繁栄している姿からは想像できないかもしれないが、昔、韓国が裕福ではなかった頃、保存が利くキムチは重宝される食品だった。一般的に文献では13世紀初頭に初出とされ、最初は「野菜の塩漬け」を意味する「沈菜(チムチェ)」と呼ばれていた。長い年月が経つうちに、沈菜(チムチェ)→ヂムチェ→キムチェ→キムチと形を変えながら、「キムチ」として定着したという。

健康食品認証
その匂いが苦手な人は結構いるらしいが、実際キムチは、アメリカの健康専門誌「ヘルス」に日本の大豆食品、インドのレンズ豆、スペインのオリーブ油、ギリシャのヨーグルトと共に世界5大健康食品のひとつに選定された。野菜主体の低カロリー食品として認識されるキムチはビタミンA、B、Cなどを始めとして、その他にも様々な栄養成分をも含み、また人体の生理機能の活性化にも役に立つとされている。食物繊維が豊富で、腸の働きを円滑にしながら糖類やコレステロールの数値を下げるので、糖尿病、心臓疾患、肥り過ぎなど成人病の予防や冶療にも効果あるといわれている。さらにヨーグルトと同じく乳酸菌が含まれており、また、唐辛子に含まれるカプサイシンはスパイシーなだけでなく、新陳代謝を活性化し、老化を抑制してくれる効果もあるとか。

意外に手軽にできる
韓国では、キムチを自宅で手作りしている家庭が多いという。もちろんそのまま食べても美味しいが、その風味を炒飯、鍋もの、納豆など、様々な料理に活かしても大活躍間違いなしだ。

韓国人の「ソウルフード」とも言えるキムチ。それぞれの家庭にそれぞれの特徴があるが、今日からあなただけのオリジナル・キムチを作ってみては?基本的には白菜、粗塩、水を調味料と一緒に混ぜて漬けるだけ。キムチの調味料は唐辛子粉を始め、ニンニク、しょうが、魚醤、砂糖などもあるが、基本材料は下の写真を参考に。

さらに、香港の本場コリアン食材を取り寄せている「新世界」へも。20年前にキンバリーロードに出店した同店は現在も本格的な韓国レシピでキムチを作り続けている。その豊富なラインナップの中から、いくつか代表的なものを紹介しよう。

韓国人の「ソウルフード」とも言えるキムチ

豊富なラインナップ

 

キムチの材料

新世界キムチ専門店

 

 

新世界キムチ専門店
住所:5D Kimberley St., TST
電話:(852)2369-5076

 

 

広州を代表するコリアンタウン 遠景路

地下鉄2号線飛翔公園駅を15分ほど歩くと遠景路という場所があり、そこには1つのコリアンタウンがある。

広州を代表するコリアンタウン 遠景路

それを証明するかのように通りにはハングル文字で店名が書かれた店舗がたくさん建ち並んでいる。中には広州では知名度がある全州家韓国レストランの支店も置いてある。同店を中心にするかのように周りには韓国料理レストランが建ち並ぶ。ほかには雑貨店やコスメ屋も結構入ってる。コリアンタウンといっても中国特有のストリート風景とハングル文字がうまくマッチしており中華風コリアンタウンとして形成しているのが面白い。

ではなぜこのような場所にコリアンタウンが形成されたのだろうか。俗説によるとある日一つの韓国人家族がこの一帯に住み始め、韓国商品を扱う専門店を開いた。それ以降、広州に住む韓国人が徐々にこの一帯に集まり移住し始め、個々に店を開き始め、やがて1つコリアンタウンへと形成し今に至るということだ。実際に周囲を歩くと所々から韓国語が聞こえるため韓国人又は韓国系移民が多く居住しているのがわかる。そして、訪れるのは韓国人ばかりだったが、近年韓流ドラマの影響か、現在中国人も遠景路に韓国風情を感じに来るようだ。

遠景路のコリアンタウンは最寄りの地下鉄駅から離れているため分かりづらい位置にある。なので場所が分からなければいっそタクシーを捕まえ運転手に「遠景路的韓国街」と告げればすぐに連れて行ってくれるだろう。

アクセス: 地下鉄2号線飛翔公園駅C出口徒歩約15分

 

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