香港と広東で輝く女性特集4・パンダトラベルエージェンシーの峰野 悠さん

2014/10/13

Mineno Yu

峰野 悠さん[Panda Travel Agency Limited]香港支店 支店長代理

次に続く世代へしっかりと伝えられる人間になりたい

Panda Travel Agency Limited香港支店 支店長代理・峰野 悠さん

[プロフィール]
海外生活6年。26歳の時にブライダル業界から旅行業界へ転職。オーストラリア、インドネシアに勤務した後、4年前に香港へ。2013年3月より現職。支店長代理として日々の業務に励んでいる。休日の楽しみは、サウナでゆっくりと疲れをとること。

香港を拠点としてジャカルタ、シンガポール、バンコクに支店を持つ「パンダトラベルエージェンシー」の峰野悠さん。日本人向けツアーの企画・運営を手がけるこの会社で彼女は現在、支店長代理として運営上のコスト管理、売り上げ計算、現場監督、さらには日本のエージェントへのセールス対応と幅広い業務をバリバリとこなしている。ビシッとスーツを着こなし、笑顔の奥にあるスッと真っ直ぐに伸びた眼差しが印象的な女性だ。

まず、日本を離れて香港に来たきっかけを教えてください。

“海外で働く”ことは、学生時代から意識はしていました。ただ、当時は「夢物語」のように考えていましたね。何も知らない土地へ飛び込んでいく勇気がなかったのでしょう。ブライダル業界に就職して何年か経ったころに転職を考えるようになって、(年齢的にも)異業種に転職するのは最後のチャンスだと思い切って決意し
ました。香港はその延長線上にあったという感じですね。

“夢物語”とまで考えていた海外就職に踏み切る引き金になるような出来事があったのでしょうか。

そうですねえ。日本にいた時には、“働く”ということについてあまり深く考えていなかったと思います。言われるがままにその日の業務を淡々とこなすだけでした。そんな毎日を変えたいと思ったのでしょうね。ずっと思い続けていた“海外で働く”という思いを抑え切れなかったのだと思います。

オーストラリアからジャカルタ、そして4年前にやってきた香港でパンダトラベルに入社。香港人を含め女性が6割を占めるオフィスでの業務は、1年半が経っ た。仕事のスピードが速い香港人スタッフを部下に持ちながら「常に気を張っています」と苦笑いする彼女は心の底から仕事を楽しんでいるように見える。

香港で女性1人が働いていくことに関して思うところはありますか。

比較的女性が強い社会だと感じています。一概に日本との比較はできませんが、“働きやすい”環境ではあると思います。業務の性質上、ツアーのハンドリングの中でお客様と接することが多いので女性特有の細やかな対応をしなければならない場面では、有利だと思います。

今後の目標を教えてください。

会社の若い世代をしっかりと育てられる人間になりたいですね。私が先輩から教わってきたように、仕事の“業務”の部分だけでなく、“気持ち”の面でも自分の見てきたものや経験してきた事を活かしてしっかりと伝えていけるようになりたいです。文化の違う環境でも、諦めずに続けていく事が大切ですから。それには、どんな時でも誠実である事が大切だと思っています。私は、自分に対して自信を持ったことがなくて何をやるにも不安なんです。だからこそ、人の3倍は努力するように心がけています。それが香港に来て今の仕事を始めてから強く考えていることですね。

パンダトラベルエージェンシーの峰野悠さん

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Panda Travel Agency Limited
住所:Rm. 507-508, East Ocean Centre, 98 Granville Rd., TST East
電話:(852)2724-4440
メール:hkg@pandabus.com
ウェブ:http://www.pandabus.com/hkg

 


Matsuyama Rie

松山里絵さん

[Lia Cafe]オーナー

Lia Cafeオーナー松山里絵さん

[プロフィール]
大阪府出身。中国在住6年目(台湾を含めると8年)
Lia Cafeのオーナーであり、店内では主に厨房を担当している。過去に台湾と上海の航空会社で約3年間CA(客室乗務員)を勤めていた経験がある。レストランを営んでいる両親の影響で自身も広州北京路でレストランLia Cafeをオープンした。

松山里絵さんは現在広州市の北京路にあるレストラン「Lia Cafe」を経営している。彼女がレストランを経営するまでの経歴と中国での生活状況を伺った。

松山さんは「Lia Cafe」を経営する以前は何をしていたのですか?

私は大学卒業後台湾のエバー航空で1年半CA(客室乗務員)を務めていました。その後上海航空でも1年半CAを務め退職し、店を開くため日本で2年半の準備期間を経て再び中国に飛び、広州の北京路で「Lia Cafe」をオープンして今に至ります。私自身日本での勤務歴は全くなく常に国外で働いてる事になりますね。

中国での生活、仕事において苦労したことはなんですか?

実はそんなにないんです(笑)。私は好きでこの仕事をしているので特に大きなストレスや疲れなど感じることはなくて、結構ポジティブシンキングなので例え辛いことがあってもすぐに立ち直っちゃうんです(笑)。

生活面は私自身大学生時代イギリスに交換留学をしていましたので、その時の経験が身についているのか海外での生活は特に困難を感じたことがないですね。なのでホームシックになったことはないし、文化や風習が違っていてもやっていけましたね。

対人関係ではCA時代に職場で培った中国語で従業員の人たちとやり取りできてますから言語面では一応問題ありません。ですが従業員の中には広東語しか喋れない方もいたので、広東語が喋れない私にとっては、そういったところでは苦労したことはありますね…。

休日や気分転換する際にはどのようなことしていますか?

休日とは言ってもウチは年中無休で営業しており、私自身オーナーという立場上、店を離れるわけにはいかないので自分の休日と呼べるのは閉店後の23時以降から開店までの間だけなんですよ。なので閉店後はよくウチのスタッフや外国人の友人たちと飲みに行ったりします。それ以外だと本をよく読みますね。主に電子書籍を使用して読んでいます。

Lia Cafe

現在経営している「Lia Cafe」将来どのようなお店にしたいですか?

特にお店を増やしたいとかチェーン店にしたいとかは全く考えてなくて、お客さんが当店に来てくれて「おいしい!」と言ってくれたらそれで私は嬉しいですね。短い目標で言えばメニューもこまめに変えたいですし、アットホームで皆が来てくれて楽しい時間が過ごせるようなカフェにするのが夢ですね!

最後に中国で働いている、働き始める女性の皆さんにメッセージを!

中国という国は起業したい人、何かチャレンジしたい人にとっては日本と違って比較的やりやすい環境だと思うんです。もし何かやってみたい事があればどんどんチャレンジしていって欲しいし、知り合いなどに相談したり現地の友人に協力を仰いだすると輪が広がってとてもやりやすくなると思います。実際この店を開店することが出来たのもいろいろな方のアドバイスや協力によるものなんです。仕事上においても同じで人と人との繋がりを大切にしながら仕事をするのが一番大切だと私は思いますね。

 


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広東省で働く女性たちの交流を図る「働く女性の会」は活動の歴史も古く、広州で働く女性たちを中心に、2~3ヶ月に1回のペースで、情報交換の場を設けてきた。これまで約100人以上が参加しており、続々新メンバーも加わっている。毎回の参加者は15人ほどで、華南エリアで豊富なキャリアを積むメンバーのほか、毎回数名の新メンバーが集う。中国事情や中国語に精通したメンバーも多く、困ったことがあればメンバー同士相談出来るというのもうれしい。幹事は毎回交代制で、中華・日本食以外というルールのもとセンスのよいお店が選ばれる。毎回違った楽しみ方が期待できるので、マンネリになることもない。情報交換はもちろん、新たなネットワークづくりや海外勤務にまつわるあれこれを話せる「働く女性の会」に参加してみよう!

働く女性の会
メール:eastwestmedico@yahoo.co.jp(荒井・角居)

 

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