ライトレール(軽鉄)特集3・兆康(シュウホン)エリア

2014/11/24

軽鉄に乗ってプチ探検足を延ばせば見どころいっぱい!

テュンムン(屯門)の中心街を離れ、軽鉄に乗って町を散策。おすすめスポットを紹介しよう。

豪華絢爛な建造物と風情ある中国庭園。青松観

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香港最大規模の道教寺院「青松観(チンチュンクン)」。日光東照宮を思い起こさせる豪華絢爛な装飾を施した建造物と、その名の通り、青々とした松が随所に植えられた風情ある中国式庭園が訪れる人々を魅了している。

1950年の創立当初はジョーダン(佐敦)付近に位置していたが、その後幾度となく場所を変え、1960年頃にテュンムン(屯門)の現在の場所に落ち着いた。そして数年にわたる大規模な修復、拡張工事を経て、現在のような美しい景観に。以来人気の観光スポットとなっている。中央に位置する色鮮やかなメインの建物、純陽殿では、北京の故宮博物館から贈られたというランタンが見られる。ほかにも2級歴史的建造物に指定されている建物や豪華な装飾の門などを楽しめる。

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ほかにも18,000㎡を誇る広大な敷地の中には、精進料理が食べられるレストランや医療クリニックなどがあり、地元民の憩いの場となっている。また毎年3~4月には中国の伝統的な盆栽を集めた展覧会も行われている。

住所:Tsing Chung Path, Tsing Chung Koon Rd., Tuen Mun
電話:(852)2462-1507
アクセス:MTRシュウホン(兆康)駅で下車。505番の軽鉄に乗り換え、青松駅下車すぐ。

穴場のレストランで広東料理を頂こう!
和生飯店

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麒麟に店を構え、長年に渡りローカルの住民に支持されている「和生飯店」へ行ってみた。日本人っぽい名前がつけられているが、正真正銘の広東料理を提供している。メニューは実に本格的。焼鵝(焼き雁)、西芹炒蝦球(セロリのエビボール炒め)、粟米斑塊(コーンソースの揚げハタ)など、香港のローカルレストランではよく出されている料理たちだ。今回試食したメインディッシュの「蜜桃咕嚕肉」、「帯子炒西蘭花」、「梅菜扣肉」は香港人の食卓によくでる。全て一見普通なものだが、その美味しさは自分で試すとよく分かるだろう。アルコールはビールのみ提供しているが、スタッフに言えばワインの持込みも可能。テラス席でローカルな雰囲気を味わいながら本格的な広東料理を楽しもう。

住所:Kei Lun Wai Entrance, Tuen Mun
アクセス:西鉄兆康駅で降り、屯門碼頭行きの615P番軽鉄に乗り換え、麒麟駅まで1分
時間:12:00~24:00

絶品子豚の丸焼きで盛り上がろう!
季季紅風味酒家

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「子豚の丸焼き」で有名なレストラン「季季紅風味酒家」の店舗がテュンムン(屯門)にある。子豚の丸焼きは結婚式や誕生会などに欠かせない中国の名物料理。ここの店は一日200匹を売り上げた記録を持つ。人気の理由は食べて納得!釡で焼かれた子豚の皮はパリパリで、肉はジューシー。そのコンビネーションが絶妙。子豚の中には干しエビ入りのご飯が詰められている。さらに予約時に、たとえば「誕生日用」と伝えると、子豚の丸焼きは飾り物やキャンドルなどでデコレーションされて登場する。

屯門本舗
住所:1 Lam Tei Main St., Tuen Mun
電話:(852)2462-7038
アクセス:MTRシュウホン(兆康)駅で下車。元朗方面行きの軽鉄751、610、614、615番に乗り換える。次の藍地駅で降りて藍地大街へ向かって歩き約5分。

新様式を取り入れたモダンスタイル寺院
妙法寺

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テュンムン(屯門)の中心地から真北にあたる場所に位置する「妙法寺」は1960年に開設された仏教寺院。2007年に完成した新しい「萬佛寶殿」は、伝統的な仏教の建築様式にこだわらず、モダンな総合ビルとなっている。その中に、きらびやかな三尊の釈迦牟尼像が奉られている。巨大なシャンデリアや屋根一面に色鮮やかに描かれた絵画も壮観。総合ビルの中に図書館や講演ホールなどの施設も入っている。寺院の境内からテュンムンの街並みを臨むことができる。

住所:18 Castle Peak Rd., Lam Tei, Tuen Mun
電話:(852)2461-8567
アクセス:MTRシュウホン(兆康)駅で下車。元朗方面行きの軽鉄751、610、614、615番に乗り換える。次の藍地駅で降りて藍地大街へ。「季季紅風味酒家」の手前で左へ曲がり、まっすぐ歩いたらすぐ。

ちょっと怖い話・・・香港一危ない病院!?
屯門医院

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テュンムン(屯門)唯一の公立病院として地元の住民がよく利用している「屯門医院」。約110万人が暮らしている新界西で最も大型病院なので、ティンスイワイ(天水圍)とユンロン(元朗)から通う住民も結構いる。最新発表された2013年の外科のベッド使用率は、なんと106.4%!公立病院の中で一番高く、香港でも唯一100%を越える病院となった。一方、医者も足りず医療事故が時々起こることで、「地獄病院」との不名誉な呼び名も与えられている。

新界西の誇り
嶺南大学

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かつて広東省に存在した嶺南大学(現在の中山大学の前身の一つ)の分校としたことに起源を持つ。当時、他の大学ではまったく行われていなかった男女共学が、同大学の場合は最初から実施されていたことが高く評価され、海外の若者もわざわざここまで留学しに来たという。その後中学・高校まで作られたが、1952年に広東省の嶺南大学が中国政府の大学再編に伴って消滅したのち、1967年に「嶺南書院」という形で香港に移転して立ち上げられた。1999年、現在の同学校が正式的に「嶺南大学」の名前となった。

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香港の大学の中にも校舎の規模が比較的に小さめだが、建築風格はかつて広州嶺南大学の中華風を思わせるため、足を運んで写真を撮る人の姿が絶たない。

アクセス:西鉄シュウホン(兆康)駅でK51番のバスに乗り。「嶺南大学」で降りる

 

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