ヴィクトリア ハーバー特集4・船の安全をサポート!パイロット

2015/03/25

船の安全をサポートする水先案内人「パイロット」

パイロット

パイロットというと飛行機の操縦士を真っ先に思い浮かべる人がほとんどであろう。しかし、この度紹介するのは、海の安全を昼夜問わずサポートする水先案内人のパイロットである。狭い海峡や港などは風、波、潮の流れが複雑で、その上各種工事による通行制限などもある。船を取り巻く航行条件が常に変化するなかで、たくさんの行き来する船が安全に航行するために、その港や水域の事情に精通した専門家を船に乗せ、船長が船を動かす支援をする、これがパイロットの仕事である。香港では、Hong Kong Pilots Association Limited(HKPA)が1965年に設立され、約100名の資格を持ったパイロットが1ヶ月間で4,500隻ほどの船の行き来をサポートしているという。

要請を受けたパイロットは、水先艇(パイロットボート)に乗船し、沖合の乗船場所に向かい、乗下船設備(パイロットラダー等)を使用して要請船に乗り込む。船長から船舶の性能など操船に必要な情報を入手し、水域の状況や航行計画を説明。浅瀬や潮流などの自然条件、他の船舶や操業中の漁船などの状況を把握しつつ、針路や速力などを船長にアドバイスをし海の安全を守る。

赤白の旗は、「私の船はパイロットを乗せている」という意味を示す世界のどの港でも通じる国際信号旗。白と赤の鮮明な配色は、青空に映えてひときわ美しく、パイロットの業務に対する誇りを象徴するかのよう。

Hong Kong Pilots Association Ltd.
Hong Kong Pilots Association Ltd.
ウェブ:http://www.hkpilots.com

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