広州ジュージャンとリバービュー特集1・珠江クルーズ

2015/03/26

「珠江」(ジュージャン)見ずして広州は語れない――広州の母なる河「珠江」。昔ながらの風景が残る場所もあれば、近未来を思わせる幻想的な風景まで様々な表情をみせてくれる。珠江の立役者たちにスポットを当ててみると、普段なにげなく見てきた珠江の違う一面が見えてくるかも!?

珠江(ジュージャン)クルーズ●「珠江」とは?

広州に住んでいれば目にする機会が多い珠江。でも、日ごろこの川を気にする人はあまりいないのでは……それほどこの街の風景に溶け込んでいるのが珠江だ。本流は「西江」で雲南州南部に源を発し、貴州省・広西チワン族自治区・広東省を流れる。数多くの支流を合わせ、約2,200キロの旅を経て香港とマカオの間から南シナ海に注ぐ。流域面積は409,480平方キロにも及び、長江に次ぐ中国第2の広さを誇る。

特に広州では街の中を流れているため、人々の生活とも密接な関わりを持ってきた。興味深いことに広州人はこの川を“海”と呼ぶことがある。これは何も不思議なことではない。数百年前までは実際にこの辺りが海岸線だったからだ。時とともに堆積物が海岸線を押し下げていったのだ。海と川との利点を併せ持つ広州の珠江は、街の発展にも大いに貢献してきた。国内の流通にとどまらず海外貿易の窓口としての役割を担えたのは珠江があったからにほかならない。

●ナイトクルーズ

珠江の楽しみ方はいろいろあるが、珠江を最も身近に感じたい方、歴史的な風景から幻想的なライトアップまで満喫したい方にはナイトクルーズがおススメだ。特に観光で広州を訪れたなら一晩を割いて損はない。遊覧船は、海珠広場付近の天字埠頭や人民橋付近の西堤埠頭から出港している。遊覧船からは、羊城八景の“海珠丹心”(海珠広場)、“東湖春暁”(東湖広場)、“黄埔雲墻”、“鵝潭夜月(沙面南側白鵝潭)などを望めるほか、歴史的建造物である南方大厦、愛群大厦、ホワイトスワンホテル、沙面の建物群なども視界に入る。クルーズはやはり天気のいい日にかぎる!

 

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