カフェ特集7・こだわりカフェ

2015/07/27

Cafe & Book 22 bookshop

建築士がプロデュースするカフェ

Cafe & Book 22 bookshop

本が並ぶ店内

広州市で初となる24時間営業の「22 bookshop」はカフェと本屋が一体となったユニークなお店だ。オーナーの劉さんは、華南理工大学(華工)で建築を学び脱サラしてこのお店を始めた。まず気になるのはお店の名前、なぜ「22」という数字は入っているのか?「前身は『22 bus-cafe』で
、華工在学時代、唯一22番バスがキャンパスのある五山一帯と広州市の中心をつないでいました。22番バスにはその頃のたくさんの思い出が詰まっているので……」と劉さんは語る。「22 bus-cafe」の頃から商売は上々だったが、本のみを扱う書店が次々に閉店に追い込まれているのはもったいないと、このスタイルを思いついたという。

27歳で安定した建築士の職を手放してカフェを始めるというのは簡単な決定ではない。劉さんもはじめは迷ったという。でも何かを成し遂げるには“取捨”、つまり何かをつかんで何かを手放す必要がある、との思いでこのカフェを始めた。建築士の魂がこのカフェには宿っている。

Cafe & Book 22 bookshopの外観   オーナーの劉さん

22 bookshop
住所:広州市天河区華工正門口食街突き当り
電話:(86)20-3730-5220

 

 

理想の一杯を求めて

こだわりの珈琲店 海蘭珈琲坊

コーヒー豆

中国でも徐々にコーヒーが普及してきているとはいえ、まだまだ浸透しているとは言えない。そのため、コーヒー通をうならせるような一杯が出てくるカフェにはなかなか出会えない。それなら自分で作ってしまおうと、コーヒーの味を追求している人物がいる。

広州南沙区にある珈琲店「海蘭珈琲坊」の近豊(こん・ゆたか)さんは、電子部品の技術者として中国に10年以上滞在、定年後日本で1年間珈琲の修行を積み、この地に珈琲店をオープンさせた。有名なプエルトリコのコーヒー豆ディーラーを通じて、厳選した中南米産のコーヒー生豆を輸入、店の焙煎機で自家焙煎するこだわりようだ。焙煎は奥が深く、同じ豆でも焙煎法一つで味がガラリと変わる。近さんも試行錯誤しながら理想とする味にたどり着いた。水は2度濾過させたてからアルカリ製水機でアルカリイオン水にして使う。おいしいコーヒーのためには手間暇を惜しまない。なかなか出会えなかった納得の一杯が見つかるかもしれない。

手間暇を惜しまないコーヒー   近豊(こん・ゆたか)さん

海蘭珈琲坊
(HIGH LAND COFFEE HOUSE)南沙店
住所:広州市南沙区南沙街環市大道西505号
濱海花園1号商舗
電話:(86)20-3468-3007

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