粉もの特集1・広州のお好み焼き・たこ焼き・もんじゃ焼き

2015/10/28

鉄板の上でジュージュー焼ける音、それだけでも食欲をそそられる「粉もの」。
お好み焼きを筆頭に、日本人の九割以上が「好きだ!」と答える大衆食だ。
今回は幅広い「粉もの」の中から「鉄板系粉もの」にテーマを絞ってご紹介!
本格お好み焼き・たこ焼き・もんじゃ焼きが食べられる広州のお店が大集合!
食欲の秋は〞粉ものパーティー〝といきましょう

たこ焼き
たこ焼きの正確な起源は定かではないが、明治時代には、銅板で焼かれダシをつけて食べるタイプの「明石焼き」(地元では「玉子焼き」と呼ばれる)があった。その後、くぼみのある鉄板でこんにゃくを入れて焼く「ちょぼ焼き」、生地に味をつけ肉を入れた「ラジオ焼き」「肉焼き」が登場。昭和10年、タコを入れる「たこ焼き」が登場。戦後、「一銭洋食」をヒントにソースが塗られる。地方によっては明石焼きをたこ焼きと呼ぶところもある。

チーズミートたこ焼きこれぞ関西の王道!フワトロたこ焼き&濃厚ソース麺!
【萬多幸】
大阪出身の店長が幼いころより親しんできた「フワッ、トロッ」のたこ焼きを提供する「関西屋台村 萬多幸」のたこ焼き。しっかりとダシが効いたたこ焼きは、まずは塩だけで味わってほしい。口いっぱいに広がるフワフワとろけるような感覚は、どこか素朴でいて、親しみを感じる。関西出身でなくても、そのダシの味と香りに懐かしさを覚える。変わり種のメニューも充実しており、なかでも「チーズミートたこ焼き」は中国人客にも大人気。同店では、”大阪の粉もの“としても認知されている「焼きそば」にもこだわる。関西特有の太麺に濃厚ソースが絡む本格関西風焼きそばは、広州ではなかなか味わうことができない。モチモチとしたコシのある太麺は、シャキシャキのキャベツと相性がいい。立ちのぼるソースの香りに、見た目も鮮やかな紅しょうがと青のりのコントラストが食欲をそそる。日本の本格ソース焼きそばにやっと出会えたという感動。ふと恋しくなった時に立ち寄れるお店の雰囲気は、居心地もいい。心もお腹も大満足だ。
焼きそば たこ焼き たこ焼き
萬多幸
住所:広州市天河区広利路68号
電話:(86)137-6334-4023

たこ焼きのルーツここに在り!
【たこやき家】
明石焼き広州で絶品たこ焼きを提供している「たこやき家」。今回は、そんな同店のもう一つの看板メニュー
「明石焼き」をご紹介!明石焼きは江戸時代の終わり頃から食べられており、たこ焼きのルーツといわれる。たこ焼きとの違いは、材料に鶏卵を使う点、生地が非常にやわらかい点、小麦以外に沈粉(じんこ、小麦粉からグルテンを分離した澱粉分)を使う点、返すのに菜箸を使う点、具がタコのみである点など。小さなまな板状の木製の皿に盛り付けられ、ダシに浸していただく。このダシに浸して食べるスタイルこそが明石焼き最大の特徴だ!
「たこやき屋」の明石焼きは、驚くほどフワッフワの衣とコリっとしたタコの食感がたまらない。決め手となるダシはあっさりと上品ながらうまいと評判だ!カウンターに座れば大将の見事な手さばきを眺めることができ、それだけでもビールが進む幸せな空間。団体はもちろんのこと、お一人様でも絶品たこ焼き・明石焼きをとことん味わえる。

たこやき家
住所:広州市天河区体育東路54号
電話:(86)20-8751-7205

【花月】のたこ焼き
【花月】のたこ焼きお好み焼きがフワッサクッの食感なら、たこ焼きはサクットロッの食感が命!それで花月ではたこ焼き専用の粉が使われている。焼きたては丸々としているが、少しおくだけでクタッとしてくる。これは、生地が非常に柔らかく仕上げられている証拠だ。口の中では、フワトロの生地と歯ごたえのあるタコが絶妙な食感をもたらす。しかもカツオ・昆布の一番出汁を練り込んでいるのでソースなしでもいける。まずはソースなしでいただいてみよう。

花月
詳しくは横のページの
インフォメーションをご覧ください

もんじゃ焼き
起源は、安土桃山時代に千利休が作らせた「麩の焼き」とういう茶菓子だといわれる。江戸末期、味噌の代わりに餡を巻いて作る「助惣焼」が生まれ、明治時代には「もんじゃ焼き」が生まれた。もともと「文字(もんじ)焼き」と呼ばれ、焼くときに生地で文字を書いて遊んでいたことからきたといわれている。
起源は、安土桃山時代に千利休が作らせた「麩の焼き」とういう茶菓子だといわれる。江戸末期、味噌の代わりに餡を巻いて作る「助惣焼」が生まれ、明治時代には「もんじゃ焼き」が生まれた。もともと「文字(もんじ)焼き」と呼ばれ、焼くときに生地で文字を書いて遊んでいた。

トッピングも豊富!本格もんじゃ焼き
【いろは(彩華)】
龍口東路付近にある「いろは」(彩華)料理店は、食材選びにたいへんこだわったもんじゃ焼きを提供している。使用するのはもんじゃ焼き専用の小麦粉で、具材はほぼ日本から取り寄せている。「もんじゃ焼き」(1人前)は30元で、トッピングは、ベビースターラーメンや、とろけるチーズ、やまや明太子、おもち、海鮮ミックス、と豊富に取り揃えている。店長のMomoさんが特にオススメするトッピングは、もんじゃの王道――ベビースターラーメン、とろけるチーズ、やまや明太子の3つ。Momoさんオススメの食べ方は、ちょっと焦げがつくくらいの焼き加減。おこげの香ばしさとパリパリの食感を楽しめる。
ベビースターラーメン 4人掛け鉄板テーブル Momoさん
店内には4人掛け鉄板テーブルが2卓しかないので、もんじゃ焼きをオーダーする場合には、少なくとも1日前までに予約しておこう。
営業時間内であればいつでもオーダーが可能。平日は、仕事帰りのサラリーマン、週末は家族での利用者が多い。

いろは(彩華)
住所:広州市天河区天陽路156号
電話:(86)135-3372-8168
時間:11:45~14:00、17:30~23:00

生地の粘り気調節が勝負!浅草流もんじゃ
【元祖居酒屋 篤】
大きな青暖簾が目をひく「元祖居酒屋 篤」では新鮮な食材を”居酒屋的なカジュアルさ“の中で味わえる。こちらでは新鮮食材を具材にしたもんじゃ焼きも提供している。
料理長の肖さん もんじゃ焼き 若い人や女性にも好評のもんじゃ焼き
もんじゃ焼きにも幾つか”流派“なるものがある。よく知られているのは月島流や千住流、向島流、それに浅草流。浅草流といえば粘り気の少ない生地が特徴で、”センベイ“好きにはたまらない。具材は、野菜(200g)、もち(2個)、イカやエビなどの魚介類。鉄板の温度を120〜150℃に保ち、まず野菜を炒め、もちと魚介を加え、生地を注ぐ。作る工程は約十数分で、底の焼き色をみて食べごろを判断する。料理長の肖さんによれば、もんじゃ焼きは生地の粘り気調節がポイントとなるので、比率に忠実に配合する必要があるという。こちらでは専門の料理人が焼いてくれるので、作り方がわからない方も心配いらない。若い人や女性にも好評だ!
※もんじゃ焼きは個室利用の場合のみ提供可能(個室は最低利用金額800元)。

元祖居酒屋 篤元祖居酒屋 篤
住所:広州市天河区天河南一路 六運二街9号101
電話:(86)139-5917-5635(翁まで)日本語可
時間:11:30~14:00(ランチ)、17:30~22:00(ディナー)

お好み焼き
江戸時代末期、溶いた小麦粉を鉄板に流し込んで焼いて食べるという習慣が庶民の間に広まった。特に戦前の大阪では屋台のお好み焼きがよく見られ、「洋食焼き」とか「一銭洋食」と呼ばれ、庶民の味として根づいていた。戦後、肉は貴重品だったので、キャベツなどの野菜、イカなどの海産物を混ぜて焼くことが多くなり、今日のスタイルの元となった。呼び名も「お好み焼き」へと変わり大衆向けの味へと進化した。

ボリューム満点!
「広島お好み焼き」
【鳥州力 裏庭】
ボリューム満点の広島お好み焼き天河六運五街の「鳥州力 裏庭」は、こだわりの焼き鳥の他にも、豊なメニューを取り揃えており、お好み焼きも扱っている。オーナー吉田紀さんが広島出身ということもあり、なんと広島お好み焼きが味わえるのだ。
広島では家庭の数だけオリジナルのお好み焼きがあると言われる。つまり堅苦しい決まりごとはないわけだが、関西のお好み焼きとの違いははっきりしている。よく関西のお好み焼きに麺を入れれば広島お好み焼きになると勘違いされるが、大きな違いは具材というよりもその調理法にある。生地に材料を包んで焼き固めるのが関西のお好み焼きに対し、広島お好み焼きは、各具材一つ一つを調理して重ねる料理法。それぞれの食材をしっかり味わえるのが特徴だ。生地はとても薄く、野菜が生地の上に山積みされるので、食べたときに生地の食感よりも麺や野菜の食感の方が強くなる。この特徴がわかればおいしく食べるコツもつかみやすい。真上から直角にヘラを当てて切ると層になった各具材全部が取り分けられておいしくいただける。ボリューム満点の広島お好み焼きを味わってみよう!

鳥州力 裏庭
住所:広州市天河区体育東路86号201
電話:(86)185-8871-8586(吉田)

大阪のこだわり―絶品関西風お好み焼き
お好み焼き専門店
「花月」オーナーの土田さん【花月
「花月」オーナーの土田さんはお好み焼きに目がない大阪人。地元を代表する粉ものには一方ならぬ思い入れがある。その情熱が土田さんを突き動かし、まるでトーチを携える聖火ランナーのごとく、国境を超え上海で開業15年。今年6月、広州へ到達した。現在、上海で5店舗、広州で1店舗を展開している。
「粉もの」の代表格であるお好み焼き、当然最も重視されるのは”粉“だ!お好み焼きはフワッサクッの絶妙な食感が決め手だが、この食感
を再現するために専用の粉を使用する。さらにこだわるのがソースだ!なんとここのオタフクソースは花月専用に作られたプライベートブレンド。フワッサクッのお好み焼きにこのおたふくソースをかければ絶品関西風お好み焼きが完成する。おいしいお好み焼きを作るには、材料もさることながら、焼き方も肝心。店長の呉さんは調理歴5年の鉄板職人。花月のスタッフは呉さんから焼き方を指導されており、みな腕には自信がある。
実のところ、広州で関西風お好み焼きを提供しているお店は少なくない。その中でもお好み焼き専門店「花月」が特に人気なのには理由がある。本場大阪の味が再現されているのはもちろん、扱う種類が実に豊富なのだ。豚玉、ぶた・いか玉、えび玉、ミックス、牛肉玉、たこ玉、豚キムチ玉、すじコン玉、もちチーズ玉、シーフード玉、明太チーズ玉、花月スペシャル玉(豚肉、牛肉、海鮮)――この種類の多さには驚かされる!
お好み焼き専門店、花月 お好み焼き おたふくソース

※キャンペーン:今週号のPPW持参の方には、お好み焼き1枚注文につきトッピング「半熟目玉焼き」をプレゼント!

花月
住所:広州市天河区天河南路六運五街48号
電話:(86)20-3893-6357
時間:平日17:30~24:00(L.O.23:00)、土曜12:00~24:00(L.O.23:00)、日曜12:00~23:00(L.O.22:00)

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