THE MAMA~海外で頑張る、日本人ママさん特集! Part 1~

2018/06/07

THE MAMA ママさん対談インタビュー

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香港で働く日本人ママさんにご協力いただいて、尖沙咀(チムシャーツイ)にある立ち寄り酒場「酔いしょ」にて「ママさん対談インタ ビュー」を開催!メイドさんを雇う際に気を付けている点やメリットなど、家事や子育て事情などについてケーシー加藤万奈さんと齊藤(草野)佑子さんのお二方に色々と語っていただきました!

 

座談会にご参加いただいた日本人ママさん

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齊藤(草野) 佑子さん(30代)
香港在住歴:3年
職業:商社勤務
家族構成:夫、長女(8歳)、長男(2歳)の4人家族

 

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ケーシー加藤 万奈さん(40代)
香港在住歴:3年
職業:日本語教師/Manaviva主宰
家族構成:夫、長男(5歳)、次男(3歳)の4人家族

 


 

編集部(以下、編):香港に住み始めて、言葉の問題や文化の違いを経験されていると思いますが、子育てという点において、どのように役割分担をされていますか?IMG_7570
ケーシー加藤さん(以下、加):フランスとイギリスに住んだことがありますが、(香港は)英語も比較的通じるし、人柄もおおらかなので住みやすいですね。香港ではメイドさん文化が整っているので、住み込みのメイドさんを雇っています。おかげで私も仕事を続けられていますし、役割分担もスムースにできています。ワンオペ育児をしなくてよいし、同じ女性同士なので色々と分かり合える部分も多いです。来港後はズンバのインストラクターの資格も取得し、多国籍ママと一緒に楽しんで活動しています。
齊藤(草野)さん(以下、齊):ニューヨークから香港へ来た当時、私は妊娠中でクイーンメリー病院にお世話になりましたが、香港式の英語に慣れるまで、しばらく時間がかかりました。日本やニューヨーク、香港、いずれの土地でもベビーシッターさんの手を借りながら仕事と子育てを両立してきました。香港に来て初めて、住み込みのメイドさんを雇っています。香港は日本人ネットワークも広く、それぞれのバックグラウンドが個性的です。最近は日本人のコミュニティを広げることも楽しんでいます。

:メイドさんが担えない部分の教育に関しての役割分担はいかがですか?

:夫が非常に教育熱心で今回もアメリカから香港へ引っ越すことが決まり、学校調べから選択、就学年など色々な問題にも対処してくれて助かりました。

:我が家の教育の大きな指針は、夫が中心となって決定します。子供たちが学校で使用する言語が英語なので、英語圏出身の彼の経験が子育てに大いに役立っています。男の子が2人いるので運動面でもラグビークラブのコーチを引き受けて、自分の子と一緒に活動しています。

 

:携帯電話の問題なども周囲で良く聞きますが、どのようにお考えですか?

:子どもとの使用については「常識の範囲で正しく使ってね」とお願いしています。私が大人一人で、二人の子供たちと出かける時にも、タブレットを見せることがありますので、子供の安全のための使用なら、仕方ないと思っています。また、離れているフィリピンの家族との連絡は、勤務時間内でも、「必要な場合は話して良いよ」と伝えています。

 

:メイドさんとのコミュニケーションの中で気をつけていらっしゃることはありますか?

:一番大事にしているのは、1日に10分程度は、キッチンで二人で話すなど、コミュニケーションをしっかりとることです。また「信頼している」と彼女に伝えています。やはりずっと見ていられる訳ではないですから、話し合うことと信頼は大切です。また、長い時間一緒に過ごすわけですから、うちで働いていて良かった、と思ってもらえるように気を配っています。任せたら彼女を尊重し、あまり細かいことは言わないようにしています。もちろん感謝も忘れません。IMG_7543
:家庭の中でメイドさんを雇い、それを上手く回していくのは会社でチームを作り、マネージすることと非常に似ています。締めすぎてもいけないし、ゆるすぎてもいけません。小さな社会がそこにあるわけです。当初、このメイドというシステムに対しては疑問がありました。これは先進国とそうでない国との社会的なギャップに基づく仕組みですね。「自分がそれに乗っかってしまってよいのか」という葛藤がありました。社会全体のシステムとしてこれが良いかどうかは、今だ疑問のままですが、基本的にメイドさんを雇わなければ働けないという社会なので、選択肢はありませんでした。それであれば、メイドさん自身にも「毎日ハッピーに過ごして欲しいし、彼女のご家族が幸せになれるような結果になってほしい」と願っています。日本にいたときはシッターさんの手を借りていたものの、自分の出番も多く、スケジュールは分刻みでしたが、今は心に余裕があり、彼女には感謝しています。

 

:最後に「我が家で工夫していること」があれば教えてください。

IMG_1812:我が家では宅配サービスを利用しています。時短だけではなく、安全で良質な食材が買えますし、ここ香港ではまるで日本にいるかのように日本食を食べることができます。「現地の食材を楽しむのもその土地の空気に合っていて良いのだろう」、とも思いますが、ここ香港は選択肢があるという点でいいと思います。

IMG_2041:我が家でも宅配サービスを利用しています。地元スーパーで買えないものもあるので、非常に助かっています。あとは近所のお母さんたちとの情報交換が大切です。食材情報から多岐に渡るまで色々なことを共有しています。各家庭のメイドさんも交えてご近所でコミュニティを作っています。それも工夫の1つです。

:そうですね、近所のお母さんたちにはすごく助けられています。普段家に居ることが少ないので子どもに声をかけて目を配ってくれるのが非常に助かります。何かあったときにはお願いすることも出来ますので感謝です。

:そうそう、たまたますれ違ったときなどに写真を撮ってSNSで送ったりしています。

:まるで昔の団地のようです。親同士は皆、知り合いで、子どものことも良く知っています。

:そういうコミュニティが何よりの財産ですね!

 

写真左:一番のお気に入り家電 (Amazonより購入)で 片づけしているところ
写真右:おにぎりに何を入れようか、 次男と相談しているところ

 

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