アジアで働く・生活する・暮らす ~台湾編~

2018/08/22

台湾在住7年目!
國富浩華聯合會計師事務所で日本公認会計士として活躍中の石川淳さん

 

 

台湾で暮らすことになったきっかけ

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日本国内の会計事務所に勤めていた頃、スーツケース2つで香港へ来てプライベートクラスで英語と北京語を1年間勉強しました。台湾・高雄出身の台湾人と結婚した、海外在住歴が長い姉からのアドバイスもあり、姉が探してくれた深水埗(シャムスイポー)にある露店に通い、無償アルバイトで懐中電灯販売を手伝っていました。中国本土からの移民が多いため、北京語を実践で使用することで語学力も身に付きました。研修後は香港で働こうとも考えましたが、丁度、台湾にある会計事務所から北京語を話せる日本人のオファーがあると日本から連絡があり、2011年に台湾へ移り住むことになりました。

 

 

台湾でやっていること

世界でも9番目に規模の大きい、100か国以上にメンバーファームを持つ台湾の会計事務所で働いています。台湾拠点だけで社員規模は約500名、台湾では5番目に大きい会計事務所です。赴任当時は日系顧客がゼロでしたので、一人で日本事業部を立ち上げました。主に台湾へ進出する日系企業の会社設立から記帳代行、監査関連事業などを幅広く手掛けています。おかげさまで現在では日本語対応スタッフが9名、お付き合いのある日系企業は約80社にのぼります。

 

 

台湾の良い点

台湾はご存知の通り、親日国で治安も安全です。また台北に拠点を置く企業にとってはビジネスしやすい土壌が整っています。日系企業とビジネスする機会の多いローカル企業にとって日本人人材は貴重ですが当然、中国語能力は問われてきます。

 

 

台湾の悪い点

2016年の総選挙で国民党から民進党へ政権が代わって以来、従業員向けに優遇された労働法改定には企業側も頭を悩ませています。台湾では日本人が日本人を騙すという事例もありますので、日本人だからといって安心せずに信用できるか否かを見定める眼力が必要です。生活面において特に悪い印象は持っていません。

 

 

これからの台湾について

台湾は九州程度の面積しかありませんが、これからも台北・台中を中心に日本進出企業は増えていくのではないかと思います。日本からは飲食店、小売店、IT関連企業の進出が比較的多いです。

 

 

台湾で暮らすことを検討している人へ

台湾は大きく分けて主に北京語を話す北部地域の方、主に台湾語を話す南部地域の方に分かれます。台湾人と付き合っていくためには彼らの文化や歴史・政治などを理解し、出身地によって言葉を選ぶ慎重さも大切です。まずは自分が観光ガイドになった気持ちで、台湾の事をよく知っていただく事をお勧め致します。

 

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