Cool Activity特集 PartⅢ 南部地区のエキゾチックな町「スタンレー」

2020/09/16

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スタンレーの歴史

 イギリス植民地時代は香港最大の漁村として栄えたスタンレー。井戸水の質が悪く、海賊が横行したこともあって、行政区は香港島北部へ移転したものの、スタンレーの多くの建物は中国と西洋の建築様式が融合したものが多く、現在でも依然として西洋人の間で人気があるリゾート地だ。

 スタンレーの中国語名「赤柱」の由来は諸説あり、かつてスタンレーのあちこちに植えられていたカポックの木が、開花すると赤い柱のように見えたためという説もある。英語名のStanleyは香港島への上陸を指揮した最初の将軍の名を記念してつけられたとも言われていて、中国名と英語名の間には関連性がないということだ。

 

 

スタンレー・メインストリート

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 スタンレーのメインストリートはマーケットとバーストリートに分かれる。マーケットの周囲は香港の伝統的な低層階の居住建築「唐樓」で囲まれていて、こぢんまりした雰囲気。街の市場と違って混雑もしていないので、日陰のできた道をそぞろ歩きするのは快適。油絵や工芸品、洋服なども売られているので、お土産を求めてついついあちこちの店を覗きたくなる。

 

 

赤柱八間屋

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 香港の歴史的建造物に指定されている「赤柱八間屋」は、赤レンガの外壁に緑色のドアがアクセントになった、1階建ての8軒長屋。1930年代に、砲台を建てるため移転を余儀なくされた8つの家族のために建てられた。伝統的な客家スタイルの建物で、80年以上の歴史があるが、現在も人が住んでいるため、見学時には住民の方に配慮したい。

 

 

ブレイク・ピア(赤柱卜公碼頭)

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 マレーハウスの前にある船着場「Blake Pier(赤柱卜公碼頭)」は、VIP専用の中環卜公碼頭(セントラル・ブレイク・ピア)が再現されたもの。鋳鉄製の屋根には独特の重量感と優美さがある。現在は、蒲台島と香港仔をつなぐ路線にのみ利用されている。

 

 

マレーハウス

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 1844年にセントラルに建てられてたマレーハウスは、主に香港に駐留するイギリス軍の兵舎として使用され、日本統治下では日本の定刻憲兵隊の本部として、また刑務所として使用された歴史をもつ。香港政府は1982年にマレー邸の移築計画を進め、6年後にはスタンレーに再建された。中国風と西洋風が組み合わされた独特の美しさを誇るマレーハウスは、現在ではレストランやショップとして利用されている。

 

 

チョンホムコック・ビーチ(春坎角泳灘)

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 チョンホムコック・ビーチ(Chung Hom KokBeach)の最大の魅力は、何といっても静かでパノラマの夕陽が見られること!水も青く澄んでいて、砂もとても滑らか。しかもビーチには20を超えるバーベキューグリル(2021年8月18日現在閉鎖中)があるので、バーベキューパーティーも楽しめる。

 

 

チョンホムコックバッテリー(春坎角砲台)

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 チョンホムコック砲台(Chung Hom Kok Battery)は、1930年代にイギリスが香港島の防衛強化のために建造した。現在は公園になっており、バーベキューグリルもある。180度の海の景色を眺めながら、のんびり過ごす時間は夏の大切な思い出になること間違いなし!

 

 

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