跑馬地(ハッピーバレー)フランス料理「Jules Bistro」

2015/01/28

シェフ

ハッピーバレー(跑馬地)のトラムターミナルから徒歩3分のところに、赤くオシャレな外観が印象的なフランス料理の店「Jules Bistro」がある。香港の雑踏を抜けて突如フランスの田舎町に迷いこんだような、「小さなフランス」という言葉がぴったりなビストロだ。

昨年10月にオープンしたばかりの同店は、欧米人や香港人のみならず日本人の客も多いという。取材中もひっきりなしに予約の電話が鳴り、その人気ぶりが伺えた。日本人の奥様をもつシェフLaurent Brouard氏は、日本語も話せ気さくな優しい人柄だが、料理のこととなると真剣な眼差しに。自慢のオープンキッチンで手際よく調理する姿が勇ましい。

ハム  チーズ

さて同店のメニューを紹介しよう。前菜の定番「フランス産チーズの盛り合わせ(Fromages affines par les freres marchand de nancy)/HKD188」には、44ヶ月に渡り熟成させた「コンテチーズ」、香り豊かな「モリビエ」、流通が少ないという「サンネクテール フェルミエ」などが並ぶ。添えられたイチジクジャムは、どのチーズに合わせても美味しい。続いて「サラミの盛り合わせ(Charcuteries francaise et terrine maison)/HKD178」は、フランス南部の黒豚や鹿、鴨の肉を使用し、ワインにもピッタリな1皿で、それぞれ味も風味も違う数種類のサラミや生ハムなどが楽しめる。中でも、豚肉と鴨の脂で作ったパテのようなフランスの肉料理「リエット」と、ハム・豚足・バジルを合わせた「テリーヌ」はいずれも自家製で、ここでしか出せない繊細な味を堪能できる。メイン料理の1番人気は、「豚肉のソーセージ・アリゴ添え(Saucisse coupee au couteau et son aligot maison)/HKD158」だ。ソーセージは、ミンチマシーンではなくこだわりのハンドカットで作られており、デミグラスソースの香りがまた食欲をそそる。付け合わせのアリゴとは、オーヴェルニュ地方の名物料理で、言わばフランス版のマッシュポテトのようなもの。これが肉料理に見事に合う。また「鴨のコンフィとポテトグラタン(Cuisse de canard confit et son gratin dauphinois)/HKD168」も評判が高い。食べ応えのある鴨の足肉は、低温のオイルでじっくり煮ているため肉汁を逃さずしっとりジューシーに仕上がっている。

ソーセージ   肉

昼夜同じメニューを提供しているが、種類が豊富で迷ってしまうことだろう。また忘れてはいけないのがドリンク。選び抜かれたフランス産ワインをぜひ料理とともに味わってほしい。さらにフレンチデザートの定番、カヌレやクリームブリュレも絶品。人気が高いレストランだけに予約は必須だ。さああなたも仲間を誘ってフランス気分を楽しもう!

ビストロ

Jules Bistro
住所:King-Inn Mansion,13-15 Yik Yam St., Happy Valley
電話:(852)2838-1115
時間:火~土12:00~14:30、18:30~22:00、日12:00~15:00 (月曜休業)
ウェブ:http://www.bistrojules.com

Pocket
LINEで送る