銅鑼湾(コーズウェイベイ)贅沢食材の創作フレンチ「OTTO」

2015/06/23

 

シェフ

 

地元の老舗店「生記飯店」から「OTTO」へ受け継がれたもの

香港のセレブリティも足繁く通う広東料理の有名店と言えば、湾仔(ワンチャイ)に店舗を構える「生記飯店」が挙げられるだろう。香港だけでなく世界中から訪れる人達を満足させてきた同店は、新鮮な海鮮料理と昔ながらの伝統の味が人気を博し、連日大繁盛している超人気店。オーナーのDickenさんは、同店を「香港広東料理界の老舗」と言われるまで叩き上げたその手腕を活かし、このたび新しい料理ジャンルとなるフレンチレストラン「OTTO」を銅鑼湾(コーズウェイベイ)にオープンさせた。既にCommanderie des Cordons Bleusde France(法國藍帶美食協會)のレコメンドレストランになっており、香港の美食家達の注目を集めている。

ステーキ エビ

 

創作フレンチと広東料理の出会い
Dickenさんが創作フレンチ料理店を手がけようと思ったのは、「香港心霊気功学會」にシェフのKevinさんが訪れたことが縁となった。長年フランス料理店で修業を積み、香港の有名ホテルでも腕を振るってきた経験豊かな料理人Kevinさんとの出会いがきっかけだった。広東料理店のオーナーであるDickenさんとKevinさんは、料理で人を幸せにするという共通の想いを抱いていた点で意気投合したという。
広東料理と創作フレンチは全く異なるもので、共通する部分など少ない、と思われがちだが、DickenさんとKevinさんはむしろ共通点が多いことに驚いたようだ。例えば新鮮な素材を活用すること、旬の食材を取り合わせること、料理の技法、最終的に美しく見えるようにレイアウトすること、1つ1つのステップの手間を惜しまないこと、料理への愛、そして「顧客をもてなす」ことが何よりも重要であることなどだ。時には料理の文化的背景の違いについて意見を交わすなど、ヨーロッパ料理と広東料理界のプロとして交流を深めていった2人は、ついに自分達の店を立ち上げる決断をすることとなった。

創作フレンチ

新鮮な食材の味わいが光るメニュー

ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の推薦を得ていることからも、「OTTO」の料理が世のグルメ達の舌を満足させるに十分なクオリティを持っていることは間違いない。同店1番のオススメメニューは「活ロブスターの石鍋ビスク(Lobster Bisque in Stone Pot 活龍蝦石鍋濃湯)」。フランス料理独自の技法で魚の臭みが取り除かれており、海鮮の新鮮な風味をスープの中に閉じ込めることで、素材の旨味が極限まで引き出されている。
アメリカの斧「トマホーク」を連想させる豪快な骨付き肉「英国王室特選トマホーク・ステーキ(熟成骨付き牛リブロース)(Donald RussellTomahawk Steak皇室特選斧頭扒)」は肉好きにぜひ食してほしい一皿だ。ステーキは約1キロの重さがあり、2~3人でシェアするのにぴったりの分量だ。脂肪がバランスよくついているため、食欲をそそる香りとジューシーな食感が味わえる。市場で購入しようとするとHKD1,200は下らないとされる高級品ながら、同店では一般的な価格よ
り約20%も安く提供されているので、普段とは一味違ったクオリティを味わいたいと思う方にオススメしたい一皿だ。

ポークチョップ
さらに「イベリコ豚のポーク・チョップ(SpanishIberico Pork Chop 西班牙黑毛豬扒)」も試してほしい。香港食物環境衛生署の証明を獲得しているスペイン産のイベリコ豚はミディアムからミディアムレアで食べるのがオススメだ。何の味付けも
せず、素材の旨みが直に味わえるこの料理は、一口噛むごとにその柔らかさを堪能でき、口の中で香りと肉汁が溢れ出す、ミートラバーにはたまらないメニュー。
また、同店ではランチセットも取り揃えている。「リングイニの黒トリュフ、海老、ホタテクリームソース和え」は、Kevinさんがヨーロッパ中を駆け巡り見つけた、イタリア産のリングイニを使用している。イタリアから直輸入しているという同パスタは、小麦粉の旨みと食感が十分に味わえるもので、少し小さめに作られていることからよりソースが絡みやすい点が高く評価されたもの。多くのセレブリティから愛されているこのリングイニはグルメ大国香港でもなかなか目にすることは難しい。「羊肉のハーブ焼き」は香り高いハーブが特徴で、絶妙な焼き加減で調理された羊肉のジューシーな肉汁と爽やかなハーブの香りが楽しめるだろう。
そして忘れてはならないのがティータイムメニューだ。「ポートベローチーズバーガーとフレンチフライ」はジューシーだが重く感じないよう肉と油を調節して調理されたもの。大きすぎて口に入らないということもなく、しかし物足りないということも決してない、ベストサイズのバーガーだ。ポートベロきのこの風味と新鮮な牛肉の旨味が見事にマッチしており、ヘルシー思考の方にも楽しんでもらえる一皿だ。

高品質なワインも
レストランの上階にはワイン愛好家をもうならせる「Otto Bar」を併設しており、「Ch. Haut-Bergey(シャトー・オー・ベルジェ)1999」など年代ものの高品質なワインを多く取り揃えている。オーナーのDickenさんは生記飯店で一時ワインを取り扱っていたこともあり、当時のワインサプライヤーとの友好な関係が継続していたからこそ実現できるリーズナブルな価格で、高品質なワインを提供している。店内の上品な雰囲気もまた、ワインをより味わい深くしてくれるだろう。

ワイン
大人数でのパーティを企画したい方は事前に予約すれば同店を借り切ることも可能だ。暖かいサービス、プロが奏でる音楽とビジュアルテクノロジー、そしてゲスト達が訪れやすい銅鑼湾という好立地は全て完璧なパーティを演出するにはぴったりだろう。プロのウェイターとウェイトレスの洗練されたサービス、エレガントで上品なインテリアデザイン、高品質な食材を使用した数々のフランス料理を心行くまで堪能したいと考えている方は、ぜひ「OTTO」まで足を運んでみよう。

 

住所:16-17/F., L’hart, 487-489 Lockhart Rd., CWB
電話:(852)2893-8617
時間:12:00~23:00
フェイスブック:OttoRestaurantAndBar
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