尖沙咀で味わう本格的ポルトガル料理「Alma」

2016/05/16

飲み物尖沙咀(チムサーチョイ)のハーバーシテイーといえば香港で最も人気のショッピングエリアの一つ。世界各国からの観光客で常に賑わいを見せる、そんなハーバーシティーのオーシャンターミナルに昨年11月、モダンな雰囲気の中で伝統的なポルトガル料理を楽しめる「ALMA」がオープンした。開放感があり温もりを感じさせてくれるインテリアと、店内から一望できるオーシャンビューが魅力的だ。そんな同店はスペインのバスク料理が自慢の「vasco」やタパスレストランの「issono」、モダンなイタリアンレストラン「Ammo」など人気レストランを展開する飲食グループ「Drawing Room」の新店。
日本人になじみやすい味と言われているポルトガル料理。飾り気のない素朴な家庭料理だが、初めて食べたのになんだか懐かしく親近感が沸く味なのだ。素材の味を生かしたシンプルな味付けが特徴で日本食と調理方法や食べ方が似ているからだろうか。同店の厨房で腕を振るうのは、マカオ出身、ポルトガル育ちのエグゼクティブシェフのアンドレア氏。ポルトガルのミシュラン一つ星レストラン「Hotel e Restaurant Fortaleza do Guincho」で腕を磨いた彼は、母から譲り受けたという秘伝のレシピとこれまでの経験に裏打ちされた感性で、伝統的な料理に加えてグリルド料理を提供する。
さっそく同店のオススメメニューのいくつかを紹介しよう。まずは、ポルトガルの国民食「バカリャウ(干し鱈)」とポテトのコロッケ。一口食べるとやさしい口当たりの干し鱈の味が口の中に広がる。香港では食べられるところが少ないという、パンを魚介類で取ったスープに浸した「Shrimp Acorda de Fish(魚介のパン雑炊)」は海鮮のエキスたっぷりでワインが進む味。同店の看板メニューの一つ、「ピリピリチキン」はシェアしていただくのにピッタリ。「ピリピリチキン」とはその名の通りピリピリ辛いチキン。スパイスしたチキンに更に辛いソースをかけたこのメニューは、ニンニクや唐辛子、塩、そして秘伝のスパイスで漬け込んでこんがり焼いたもの。お肉のジューシーな食感とスパイシーな香りが食欲をそそる。
お馴染みの「Baked Duck Rice with Chorizo(鴨肉の炊き込みご飯)」はご飯に鴨肉の肉汁がしっかり染み込んでいて、中にほぐした鴨肉、ポルトガルソーセージが入っている、塩気のバランスが絶妙な必食の一品だ。最後は自家製のポルトガルスタイルの「エッグタルト」。表面を程よく焦がした、香ばしい香りとクリーミーな食感と味わいを楽しもう。テイクアウトの販売も行なっているので友人や家族の集まりの際の手土産にも最適。エッグタルトは無くなり次第販売終了となるので早めに購入しよう。
さあ、さっそく美しいハーバービューと共に、本格ポルトガル料理を楽しみに出かけてみては。
内装

Alma
住所:Shop OT310, Level 3, Ocean Terminal Harbour City, TST
電話:(852)3188-3668
時間:11:30~23:00
ウェブ:www.alma.com.hk
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