屯門(とんもん)広東料理「和生飯店」

2014/01/28

穴場の広東料理レストラン。熱々の羊鍋で体力回復!

熱々の鍋ジューシーな肉

まだまだ在住日本人が少ない屯門だが、訪れてみれば楽しみがいっぱいある。大きなショッピングモールと青山寺などの名所のほかに、1度は試してみたい美食も盛り沢山だ。今回編集部が訪れたのは、麒麟に店を構え、長年に渡りローカル住民に支持されている「和生飯店」。一見日本っぽい名前がつけられているが、正真正銘の広東料理の店だ。

メニューは実に本格的。焼鵝(ガチョウのロースト)、西芹炒蝦球(エビボールとセロリの炒め)、粟米斑塊(揚げハタのコーンソース)など、香港のローカルレストランでは一般的なラインナップだ。今回注文したメインディッシュの「蜜桃咕嚕肉」、「帯子炒西蘭花」、「梅菜扣肉」は香港人の食卓にもよくのぼるものばかり。一見地味だが、その美味しさは試してみる価値ありだ。

「咕嚕肉」といえば一般的にはパイナップルが使われるが、最近はその代わりに白桃を使う店が増えている。桃の甘味とジューシーさが、肉の美味しさを一層引き出している。「帯子炒西蘭花」は新鮮なホタテとブロッコリーを炒めたもので、海鮮の旨味と野菜の甘さを同時に楽しめる料理だ。また「梅菜扣肉」は日本人にあまり馴染みがないが、煮込んだ豚バラ肉をスライスしてお椀に敷き詰め、梅菜と呼ばれる高菜のような漬物をのせて蒸した料理だ。同店の「梅菜扣肉」は梅菜の酸味と苦味のバランスが絶妙だ。

新鮮なホタテとブロッコリー        肉料理

最後に紹介したいのは、羊の肉の美味しさを堪能できる「羊腩煲(羊鍋)」。羊肉には身体を温めてくれる効果があり、野菜も加えるとバランスよく栄養を摂ることができるので、香港人には特に人気がある。香港の冬には欠かせないメニューだ。また、スープは羊肉を八角(スターアニス)などの香辛料を使って、時間をかけて調理しているので特に濃厚な味わいで、食べると体が温かくなり、体力も回復するような気がする。

アルコール類はビールのみ提供しているが、店員に言えばワインの持込みも可能。テラス席でローカルな雰囲気を味わいながら本格的な広東料理を楽しもう。

和生飯店

 

和生飯店
住所:Kei Lun Wai Entrance, Tuen Mun
アクセス:西鉄兆康駅で降り、屯門碼頭行きの
615P番軽鉄に乗り換え、麒麟駅まで1分
時間:12:00~24:00

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