街角で手軽な料理を楽しめるフードトラック

2016/08/09
フードトラック

Bamboo charcoal sandwiches with Iberico ham and fried egg

2016年、香港の観光業界をより盛り上げる策として香港政府によって提案されたのが「フードトラック」だ。フードトラックとはキッチンを搭載したトラックのことで、作りたての料理を手頃な価格で味わえるという魅力が多くの国で人気を集めている。料理はガッツリ食べられる食事系からたいやきやワッフルなどのおやつ系まで様々。そんなフードトラックが2016年の終わりから2017年の初め、香港にも導入されるということだ。

フードトラック

BBQ pork burger

フードトラック

American-style BBQ meat steamed bread

フードトラックの導入にあたってまず必要なのは料理人を集めること。今回は51人の志願者がフードトラック料理人になるための審査に参加した。審査を行ったのは政府関係者、フードトラックが店を出す場所の管理者、料理評論家、観光業従事者、経済専門家など多方面のエキスパート17名。それぞれが専門とする分野の知識を駆使し、あらかじめ定められた基準に従って厳正な審査を行った。まず第1次審査では、料理のコンセプトやメニュー、ビジネスアイデアや経営にあたっての金銭面、トラックのデザインなど多くの観点から評価がなされた。そこで勝ち残った志願者たちは第2次審査のクックオフチャレンジでさらに16名に絞られる。クックオフチャレンジでは、志願者たちが実際に自分の店で出す予定のおすすめ料理をその場で作り、審査員に食べてもらう。この第2次審査は先月7月26日に行われ、結果、卓越した料理技術と創造性を備えた16名が選出された。16名のうち8人は中華料理を、4人は西洋料理を、残りの4人は様々な国の料理を取り入れたインターナショナル料理を提供する予定だ。このように各料理分野に分けられているものの、今回51人の中から勝ち抜いた彼らの勝因は香港独特の東洋と西洋が入り混じった料理を上手く再現していたことだという。香港らしさをウリにする彼らの料理の味は、厳しい審査を潜り抜けただけあって多くの観光客を満足させることだろう。フードトラックが食べ物を提供する予定の場所は湾仔(ワンチャイ)の金紫荊廣場(Golden Bauhinia Square)や海洋公園(Ocean Park)、尖沙咀(チムサーチョイ)の梳士巴利花園(Salisbury Garden)や香港ディズニーランド周辺などの8カ所。それぞれの場所では2台のフードトラックが販売を行うことになっている。現在選ばれた16人の料理人たちはトラックの運転や食材発注に必要なライセンス取得に取り組んでおり、本格的にフードトラックを始動する準備の真っ最中だ。

フードトラック

Sakura Shrimp Umami Sauce fried rice

フードトラック

Dragon Eye [Signature Dragon Fruit Bowl]

これまでもグルメパラダイスとして人々を魅了してきた香港だが、フードトラックの導入によってその一面はさらに強調されるはずだ。もちろん衛生面に関しても、観光客・地元民ともに安心して食べられるようきちんとした管理がなされることになっている。香港政府の期待通り、フードトラックが人の行きかう香港の街並みにさらなる活気をもたらしてくれることを願うばかりである。

フードトラック

New-style egg puff & Mango pomelo sago with herbal jelly dessert cup

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