尖沙咀の四川料理「川熙樓」
四川料理は中国で最もスリリングな郷土料理のひとつ。唐辛子と口にビリビリとした刺激を感じる花椒を使用することで有名だが、
その根底には、巧みな味付けの技術がある。
「川熙樓 (チュワンシー・レストラン)」は四川料理の魅力を体感するのに最高の場所だ。
以下に数あるメニューの中からお店お勧めの品々を紹介しよう
1. 䯬衣白肉 (Pork slices in mashed garlic)
伝統的な前菜で、火を通した豚のバラ肉に唐辛子とのニンニクのソースを合わせたもの。タレの味は絶妙で、物干し竿に洗濯した衣服を干した様子を模した見た目がユニーク。
2.䈽羊肉串 新疆䈽串 (Xinjiang Lamb Skewers, chuar)
新鮮な羊肉の串焼きは、中国北部を代表するストリート・スナック。「Old Beijing Skewer」と呼ばれていたが起源は新疆ウイグル自治区。人々は大半が民族的にウイグル人であり、宗教的にイスラム教徒だ。新疆のクミンパウダーと四川唐辛子で味付けされており、中東スタイルの子羊ケバブに近い味わい。香辛料と褐色の肉が生み出す、ジューシーな風味がたまらない。
3. 鹽工水煮牛肉 (Yandu chill water-cooked beef slices)
四川省の自貢市に由来するシンプルな煮込み料理。この地方の人々は古くから塩井の開発のために大量の牛を使い、さまざまな種類の牛肉料理を食してきた。スライス肉の柔らかな口当たりと、お肉のジューシーさ、辛いスープがポイント。
4.大涼山䈽豬 (Daliang Shan Roasted suckling pig)
彝族(イ族)由来の料理であり、同店の代表的メニュー。光沢ある見た目の豚肉は一般的な中国の子豚の丸焼きに似ているが、一口食べれば違いが分かるはず。特製ソースの味は格別。取材時は2.5kgの子豚を5人でシェアして十分な量だった。2日前に要予約。
もし友人と会話を楽しみたいのなら、鍋もお勧めだ。寄せ鍋の他、豚足やビーフ、ラムのバラ肉、牛のモツなど各種具材の鍋メニューがあり、12:00~16:00までの間はランチでも提供している(HKD88)。
またライスが付くランチセット(HKD58~72)は、麻婆豆腐、インゲンの炒め物、ピリ辛のナスのキャセロール、野菜のマシュルームスープ、茹で鶏の花椒ソース、四川風ソーセージ、豚のアゴ肉のグリル、エビのスクランブルエッグなどを楽しむことができる
川熙樓 Chuanxi Restaurant
住所:M/F., Kimberley Hotel, 28 Kimberley Rd., TST
電話:(852)2882-9020
時間:12:00~24:00