「niji kitchen」、荔枝角にあるD2 Place TWOにグランドオープン!

2018/03/20

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オムライスで有名な「niji bistro」が、荔枝角(ライチーコック)にあるD2 Place TWOに「niji kitchen」をオープンした。オムライス・自家製ピクルス・スープ・ドリンクのセットメニューで提供される。もちろん食器はNoritakeを使用。non MSGで動物性油を使用していないカレーソースを日本から直送するなど、食材にはかなりのこだわりが見られる。一口(ひとくち)口にすると、そのことがよくわかるほど、とても優しい味がする。なお、スタッフの7割が聾唖者(ろうあしゃ)だというから驚きだ。言葉を介するコミュニケーションは難しいが、画像で注文指示がいくようなシステムを利用し、スムーズにオーダーが通る仕組みになっている。「ビジネスと社会貢献が同時にできることが嬉しい」と話してくれたのはnijiConcept Limited代表の高橋氏。身体にも社会にも優しい「niji kitchen」のようなお店こそ、広く長く愛されて欲しい。

今回、PPW編集部はniji Concept Limited代表の高橋延行氏にインタビューを行い、お話を伺った。

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1.「niji kitchen」オープンに際し、率直な感想をお願いします
 「聾唖者の方々に働ける場を!」という構想は3年以上前からありました。だから、「やっと」とか「念願叶って」という気持ちです。

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2.どのような経緯で、聾唖者の方々を採用することになったのですか?
私が飲食業を始めた当初、洗い場に聾唖者の方がいました。とても真面目でよく働いてくれたのですが、仕事内容に制限があるため、なかなかお給料を上げることができない。そこに心苦しさを感じ、聾唖者でも幅広く働ける仕組みを作りたいと思ったのがきっかけです。

3. 一番大変だったことは何ですか?
物件探しですね。ご存じの通り、香港は家賃が高い。この(スタイリッシュな)雰囲気を出すことができ、かつ、家賃のバランスがよい場所を見つけるのに、一番時間がかかりました。

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4.「niji bistro」と「niji kitchen」のお客様層の違いはありますか?
どちらもローカルのお客様がメインになりますが、結果的には、bistroは20~40代のOLの方々、kitchenはお子様のいらっしゃるご家族という客層となりました。

5. 今後の展開をお聞かせください。
今後は香港以外のアジア諸国にもFC展開していきたいと考えています。従業員を聾唖者にし、オムライスという、アジアではまだポピュラーでない日本の食べ物を広げていきたいです。

※聾唖者(ろうあしゃ)・・・聴覚に障害がある(耳が不自由な)人のこと

niji kitchen
住所:Shop 310, 3/F., 15 Cheung Shun St., Lai Chi Kok
電話:(852)3586-8103
フェイスブック:niji Kitchen

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