マリリンのぶらグル巡り Vol.52

2018/08/01

若き凄腕シェフが創り出す「チャイニーズ x フレンチ」の見事な融合!「VEA Restaurant & Lounge」

 

華やかで繊細なプレゼンテーション

華やかで繊細なプレゼンテーション

世界でも美食都市として注目される香港。多種多様な人種が混ざり合う国際都市であるとともに世界各国の食を楽しむこともできる。そんな中、香港でも唯一チャイニーズとフレンチを融合させた料理と世界トップレベルのミクソロジストが手掛けるカクテルを楽しめるお店「VEA Restaurant & Lounge」がある。同店は2015年に上環(シェンワン)にオープンし、翌年にはミシュランガイドで一つ星を獲得。その他にも数多くの賞を獲得ている話題のお店だ。

香港のデザート糖水をアレンジした「Bean Curd Sheet “Mille Feuille”」

香港のデザート糖水をアレンジした「Bean Curd Sheet “Mille Feuille”」

広東料理でおなじみの食材、魚の浮袋を使用した「Fish Maw(fish bladders)」

広東料理でおなじみの食材、魚の浮袋を使用した「Fish Maw(fish bladders)」

29階にはバー、30階にはオープンキッチンが魅力の2階構造からなるエレガントなレストランは共同オーナーのヴィッキーさんとアントニオさんの個性がぎっしり詰まったお店だ。今回はそんな同店のレストランを紹介する。メニューは8つのコースメニューのみ。オプショナルでワインまたはカクテルのペアリングをプラスすることも可能。2週間毎に変更されるメニューは香港出身のビッキーさんが幼少時代に身につけたという香港文化をベースにフランス料理から学んで得た知識、そして彼のユニークなアイディアをミックスし新鮮さと冒険心、時には斬新さも加わった魅力たっぷりのメニュー。

同店で使用する食材は新鮮さを重視しており、メニューのコアなコンセプト自体は変更せずに調理方法を変えたり、季節の食材をプラスしたりすることで、メニューに新たな変化を加えている。またビッキーさんは、サトウキビやナマコなどの中華料理の定番食材を取り入れ、フレンチの調理技術を採用することで彼のルーツである香港とフランス料理のテクニック、そして細部までこだわった華麗なプレゼンテーションテクニックで他では味わえない親しみを感じつつも新感覚な味を創り出している。

ナマコを使用した料理「Roasted Sea Cucumber」

ナマコを使用した料理「Roasted Sea Cucumber」

中華料理で高級食材と言われている北海道産のナマコを使用した「Roasted Sea Cucumber」は、ユニークなロースティングテクニックを使用しており外側はクリスピー、中川にはシェフが自ら湾仔(ワンチャイ)の街市に足を運んで選別したという地元産のジャンボエビで作ったムースをフレンチスタイルで詰めている。仕上げには香りと味のアクセントに紹興酒をスプレーで吹きかけている。口に入れるとその柔らかな食感の絶秒なバランスに心が驚かされる。

定番人気メニューの 「Sugar Cane Smoked Goose」

定番人気メニューの 「Sugar Cane Smoked Goose」

彼の定番人気メニューである「Sugar Cane Smoked Goose(ガチョウの滷水)」は、潮州の伝統料理で香港でも古くから親しまれている味。ガチョウを自家製の滷水でマリネした後、14日間熟成させてサトウキビの搾りかすで燻製して香りづけしている。手間を惜しまず作って完成したガチョウは奥深い味わいに。

さあ、さっそく他では味わえない「チャイニーズxフレンチ」の新感覚の味を味わいにでかけてみては。

 

 


VEA Restaurant & Lounge 
住所:29 & 30/F., The Wellington, 198 Wellington St., Central
電話:(852)2711-8639, (852)2711-8639
時間:18:45~24:00
ウェブ:www.vea.hk

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