マリリンのぶらグル巡り Vol.137

2020/05/06

マリリン
話題のお店を中心にローカル店など数多くのお店を食べ歩きながら、
趣味のヨガやハイキングも楽しむ香港在住歴11年の日本人女性ライター。

レパレスベイでビーチを眺めながら食事を楽しめる
タイレストラン「Sip Song – Thai Eatery & Bar」

味わい深さが魅力の「Chef Nuch’s Red Roasted Duck Curry」

ピリ辛ソース食欲をそそる「Chargoal Grilled Pork Neck Skewers」

　気が付けばもう5月。気温も上がり気持ちよく晴れた夏日が既にやって来たように感じる香港。気持ちよく晴れた日には街中を離れてビーチに行ってのんびりしたくなる季節。街中から20分以内で気軽に行けるレパレスビーチは、香港でも人気のビーチの一つ。ここは、現在はびビーチには入れなくなっているが、レパレスビーチの商業施設「Pules」にあるレストランは、規制があるが通常営業している。気持ちよく晴れた週末には街中を抜け出して、目の前に広がるビーチを目の前に食事やドリンクを楽しみに行くのにおススメ。

　その中でもおススメは、タイレストラン＆バー「Sip Song」。同店は香港で人気のレストランを多く展開している飲食グループ「Maximal Group」の店の一つで、「Pules」内に人気レストランバー「Limewood」も展開している。熱い夏だからこそ食べたくなる、香辛料たっぷりで刺激のあるタイ料理は良く冷えたビールとも合わせて食べたい。

タイの定番デザート「Mango Sticky Rice」

　同店は、数あるタイの島のビーチ沿いに並ぶ屋台とバンコクのナイトマーケットにインスパイアされたタイの伝統的なストリートフードを提供する。オーストラリアで最も人気の南アジア料理のレストランの一つといわれている「Chin Chin」でその腕を磨き高い評価を受けているバンコク出身のシェフNuch Srichantranon氏がキッチンを仕切る。おいしい料理だけではなく、肩の力を抜いたカジュアルな南国気分が味わえて、気分が上がる音楽、そして目の前に広がるビーチ。まるでタイの観光地で食事を楽しんでるかのような錯覚さえも感じさせてくれる。旅行に行くことが制限されている今だからこそ、旅行気分も味わえるのでは。

　メニューには、キッチンチームがタイでリサーチをしたタイ各地の料理、カレー、スープ、麺料理、肉料理、魚料理など幅広いジャンルで並んでいる。伝統的でありながら、モダンでヒップな捻りを効かせた料理の数々。新鮮なハーブの数々と唐辛子を使用。さらには醤油とフィッシュソース以外はすべて自家製のソースを使用しており、細かい味付けに至るまで徹底している。

人気メニューの「Phad Thai Noodles」

　そんな同店のおススメ、そして新メニューをいくつか紹介しよう。爽やかな風味とピリ辛が癖になる、タイのビールと合わせていただきたい炭火で焼いた豚の首の串焼き「Chargoal Grilled Pork Neck Skewers」は、醤油とココナッツクリームのソースで。辛さの余韻の長さが特徴のレッドカレーには「Chef Nuch’s Red Roasted Duck Curry」。タイのウィスキーを隠し味に加えて少し大人の味に。子供も大人も大好きなパッタイ「Phad Thai Noodles」は新鮮なエビと、豆腐、そしてチリでアクセントを付けて。スコッチエッグをタイ風に仕上げた「Thai Son-in-Law Scotch Egg」は、スイートチリソースでいただこう。デザートには、タイ産の甘さの凝縮したマンゴーを使用した「Mango Sticky Rice」を。マンゴーの酸味、甘さ、そしてココナッツミルクのまろやかさが絶妙のバランス。

　さあ、さっそく香港でタイのビーチ気分を味わいながら食事を楽しみに出かけよう。