【中環】セントラル/香港島西側エリアの生活サポート情報

2020/09/26

中環(セントラルエリア)から香港島西側における、単身赴任にも家族での駐在にも嬉しい、掃除などの家事サポートをしてくれるホームヘルパーさんの仲介業者や、生活に欠かせない語学を習える語学学校などをを紹介。


西湾にオフィスを構える日系メイド紹介サービス

HKO ARIGATOO LIMITED

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香港におけるメイド事情&雇う際のポイント

現在、約37万人の外国人メイドが香港で就労しており、その中でもフィリピン人のメイドは約18万人を占めている。今日まで、そして今後もメイドは必要不可欠な存在となっているが、香港へ赴任する駐在員や帯同する家族にとって、メイドを雇う際の不安は尽きない。そこで日本語が話せるメイド派遣に特化したエージェント、HKO ARIGATOO LIMITEDの代表、昆久子氏にメイドを雇う際の給与や待遇事情、雇用する際の注意事項について教えていただいた。

物価が決して安いと言えない香港では、「結婚後も夫婦が共働きをしながら家計を支える」という考えが古くからあります。この考え方は、香港人と日本人の家庭においてかなり異なります。日本人の家庭では結婚後、「子供は母親が育てるのが当たり前」という考えが他国よりも強い傾向にありますが、香港では「家庭に入る」という考えはなく、「出産後は子育てをだれかに支えてもらう」という考えがあります。「女性が結婚または出産後も働ける環境がある」というのは日本にはない側面ではないでしょうか。
香港では、若い夫婦で共働きをしている家庭、子育て中の家庭、高齢の両親のお世話が必要な家庭、中には香港のようにビジネスが発達した地域では海外出張で留守にしている家庭がメイドを雇って家を守らせているケースも見受けられます。メイドに支払う給料はエージェントによって異なるというわけではなく、香港政府が定めた最低賃金(2018年3月現在:HKD4,410/月)を基準にして、仕事内容や労働時間などを考慮した上で雇用主が給料を決めます。契約内容には食費を別途支払うか、または支給することも含まれています。また雇用主側の負担で保険加入、本国へ一時帰国するための有給休暇(2年に1度)を与える義務があります。一時帰国の往復航空費用は雇用主側の負担となります。契約時の内容と実際の内容があまりにも異なる場合はトラブルになります。これらの判断が難しい場合はエージェントへ相談してみると良いでしょう。
弊社が実施したアンケート調査では、「日本語を話せるメイドがいる」と回答した家庭は多くありませんでした。理由としては今まで日本人の家庭向けの日本語が
P10 Life_MaMa_734話せるメイド派遣に特化しているエージェントが存在しなかったため、出会える確率がかなり低かったのではないかと推測しています。実際、日本語が話せるメイドはいますが、たいていは欧米人の家庭や香港人、中国人の家庭で働いています。初めての海外生活で直面する言葉の壁に適応できず、奥様だけ帰国してしまうケースもありますので、日本語が話せるメイドがいることは仕事面だけでなく言葉の面においても海外生活の心強い存在になってくれるはずです。逆にお子様の英語教育を重視している家庭では英語が話せるメイドが重宝されます。研修生として日本での滞在経験があるフィリピン人は、日本語と英語が話せるので、日本人の家庭にはマッチングしていると思います。
メイドの探し方には、主に2つの方法があります。1つはフィリピンからの呼び寄せです。呼び寄せに関してはフィリピンからの送り出し機関と香港側の受け入れ機関、つまりエージェントが必要になります。もう1つの方法は、現在香港で就労しているメイドが契約終了時に別の雇用主と契約をすることです。後者に関してはタイミングが合わないと非常に難しいため、費用および手続きの面などの違いを把握した上で、適したメイドを選ぶことが重要です。またエージェントからの紹介文やレジュメだけを鵜呑みにするのではなく、本人と直接インタビューし、細かい部分もきちんと話したほうが良いです。なかなか聞きにくい内容もあると思いますので、そのようなときはエージェントに相談してみることをお勧めします。また日本人の常識がメイドの常識と同じではありません。もちろん、異文化に対する理解も重要ですが、まずは思いやりを持ってメイドに接することが大切です。

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HKO ARIGATOO LIMITED
HKO ARIGATOO PHIL MAIDS
住所:Unit 510, 5/F.,131-132 Connaught Rd. West, Sai Wan
電話:(852)2816-7667
メール:contact@hkophilmaids.com

 


香港生活は語学から

MTR中環駅から徒歩3分 プレスランゲージセンター

 プレスランゲージセンターでの教室アジア有数の国際都市、香港。街を飛び交う言葉も、英語・北京語・広東語など様々。香港駐在を機に、語学スクールを探している人も多いのではないだろうか。そんな方に是非チェックして頂きたいのが、中環(セントラル)に教室を構える「プレスランゲージセンター」だ。同校は、文化背景が異なる人たちの友好関係、相互理解、コミュニケーションを育成することをモットーに設立され、幼児教育に長年携わってきた英国人がダイレクターを務めている。
レッスンは、英語・北京語・広東語などを開講しており、ビジネスマン、主婦、キッズといった様々な年齢やスキルレベルの生徒が、日々学習に励んでいる。語学を学習する目的は、ビジネス英語を学びたい、新しいコミュニティを作りたい、検定試験に合格したいなど、人それぞれ。同校では、プライベートレッスン、セミプライベートレッスン、少人数制のグループレッスンを選ぶことが出来るため、1人ひとりの状況に合わせ、効率的にスキルアップを目指すことが可能。また、全てのレッスンにおいてネイティブスピーカーが講師を務めるため、アクセントや文法はもちろん、母国語特有のフレーズ、言い回しなど、活きた言葉を学べるのも魅力の1つ。テーマにそって自発的に考え、発言をするスタイルにも重点を置いており、実践的な経験が積めるのも嬉しい。定期的にフィードバックミーティングも実施されるため、今後の改善点などを客観的に確認することもでき、モチベーション高く学習を続けられる。
また、学習環境のサポート体制も整っており、忙しいビジネスマンには嬉しい「授業の振替サービス」や、小さい子供がいるママさんに好評の「ベビーシッターサービス」、授業外に講師とリラックスした雰囲気の中で会話を楽しめる「Coffee Conversation」が設けられている。さらに、急な帰任時にも最後までレッスンを受けられるよう、スカイプなどのオンラインレッスンへの切り替え、家族とのレッスンシェアなどのサービスも行っている。
語学は始めようと思ったときが、始め時。せっかく香港に来たのだから、英語に広東語、北京語…マスターしてみてはいかが?新しい言葉を学ぶほど、自身のコミュニティーが広がるはずだ。受付も日本語対応OK。同校で、新しい自分を発見しよう!

教室教室プレスランゲージセンター
住所:5/F., On Lan Center, 11-15 On Lan St., Central
香港中環安蘭街11-15號中安大廈5樓
中環駅D1出口から徒歩5分/香港駅C出口から徒歩8分
電話:(852)3489-8874
ウェブ:http://www.preslanguage.com


 

専門家に聞いた西環地区の不動産事情

第一不動産のビンセントさん

高層マンション

日本人に人気な香港島エリアといえば、不動の地位を占めているタイクー(太古)。同じく香港島にいても、サイワン(西環)地区は日本人に対してまだ新しい土地的なイメージではないか。

香港の日本人マーケット不動産業界で20年以上も働いているビンセントさんは、日本人が香港に住むならやはりタイクーかホンハム(紅磡)がいいと聞くそうだ。その比例は9:1=東区:西区。「日本人が物件を選ぶとき、大体2つのポイントで決める。1つ目は物件の新しさ。2つ目は交通の便利さ。タイクー、サイワンホーのあたりは築浅の物件があちこちにありまして、お馴染みの日系デパートもありますし、その人気は続きますね。」

一方、これからMTRが開通されるサイワンに対し、ビンセントさんはこう考える。「これまで人気だった物件、宝翠園(ベルチャーズ)は古くなってきて、あそこに暮らす日本人も少なくなると予想しています。ほかに新築物件もありますし、交通はきっと便利になりますが、日系デパートはまだありません。日本人学校に通うスクールバスもありません。家族連れの駐在員さんたちにはいろいろ不便でしょう。タイクー、ホンハムのように日本人で賑わう風景はまだ待ち遠しいと思います。」だが、単身赴任か子供がいなければ、ここもいいチョイスか

◆高士台 The Summaザ・サンマ
文教地区に新しくできたマンションです。周囲には香港大学等の格式高い有名校が林立しています。各地往来のバスやミニバスが近くを通過しており、この地域には2014年末より地下鉄が開通予定で、交通が今後更に便利になります。また付近にマーケットや商店も多くあります。
◆縉城峰 Island Crestアイランド・クレスト
2009年完成のマンションです。九龍へのアクセスも含めた交通が非常に便利です。豊富な設備があって、各フラットにバルコニーがあり、高層階からはハーバービューを楽しめるお部屋もあります。周囲にはマーケット、ファーストフード店、レストランが並び、買い物やお食事に便利です。

第一不動産 ディレクター ビンセント氏

 

第一不動産
もっと多くの物件紹介ビデオ、YouTubeで公開中!
http://www.youtube.com/user/HKApartments
ディレクター ビンセント氏
20年以上不動産経験を持ってる。2004年2月に第一不
動産を設立して、流暢な日本語を活かして香港の駐在
員たちに快適なお住まいのお手伝いしている。

 

 


 

バスやMTRとはひと味違う生活の足

110年変らず走り続ける香港名物

西環にはトラムファン必見のスポットも!

レトロな路面電車「トラム」

香港島北部を東西に結ぶレトロな路面電車「トラム」。「ディンディン」と鐘を鳴らして走るので、香港人には「ディンディン(叮叮)」という愛称でも呼ばれている。(日本人には『チンチン』と聞こえるが)ケネディータウン(堅尼地城)とサウゲイワン(筲箕湾)とを結ぶ区間が開業したのは1904年7月。1922年にはハッピーバレーを回る支線が開通した。1949年に新型車両として導入された120号車は、モダンなデザインで話題を集めた。この120号車は、香港で最も古い型式のトラムとして現役で活躍している。また、1962年に登場した広告でラッピングしたトラムは、やがて香港名物になる。

車両の中

現在大人運賃は一律HKD2.3という破格の安さ!その代わり、スピードは出ないし、冷房もない。でも、次々とやってくるので、ちょっとした移動には便利。風に吹かれながら、香港の風景をのんびり楽しむことができるので、観光客にも人気で、重要な観光資源にもなっている。

さて、西環にはトラムに関係したスポットも多い。セットンチョイ(石塘咀)の屈地街にはトラムの車庫がある。門のそばで待っていれば次々と車庫に出入りするトラムを見ることができる。その近くにあるセットンチョイ駅は、ノースポイント(北角)駅とを結ぶルートの始発・終点駅になっており、線路はループ状になっている。路線の最終地となるケネディタウン(堅尼地城)では、トラムはひとつの街区をぐるりと回って折り返す。トラムに乗って西環を訪ねてみるのも面白そうだ。

 

 

歴史ある乗り物を支える人々

歴史の長いトラムには、陰で支える多くの人が存在する。
そこで、長年に渡りその舞台裏で活躍し続けるトラムスタッフにお話を伺った。

西環とトラムを愛し続けて40年

「トラムの生き字引」と呼ばれる関シーフーさん

中国では古くから、先生をシーフー(師傅)と呼ぶ。今回取材させていただいたトラムスタッフは、「トラムの生き字引」と呼ばれる関シーフーだ。

関シーフーは25年もの間、トラムで安全監査官として勤務するベテランだが、当初は運転手になりたかったという。裕福な家庭で育った彼は、小さな頃からこのレトロな路面電車に憧れていた。成長するにつれこの夢もますます大きくなり、就職の際には迷わずトラム運転手を志望した。しかし面接で「あなたは頭がいいから、もっと上のポジションに」と言われてしまい、希望とは違い監督係の職を与えられたという。それでも彼はトラムの安全のため仕事にいそしみ、トラムについてありとあらゆる知識を身につけた。そしていつしか、彼に聞けばどんなトラブルも解決できることから、「生き字引」と呼ばれるようになった。

さらに、トラムを愛して止まない彼はいつもトラムを身近に感じていられるようにと、わざわざ西環に引越したという。「40年前、まだ天光墟(朝市)が盛んだった頃は、その活気溢れる雰囲気が大好きでよく家族揃って散歩していたよ。一番好きだったのはケネディタウンの食肉処理場の辺りだけど、もう昔のように賑やかではないね。今も歴史のあるビルがどんどん消えていっているよ…」と彼は嘆く。

西環の変貌にため息をつく一方、トラムの未来に関しては楽観的に捉えている。「一見ただ古いだけの交通機関だけど、運賃の安さからお年寄りだけじゃなく学生やサラリーマンにも支持されているよ。それに地下鉄のように駅と駅がそんなに離れていないから、特に沿線で生活する人たちにとってはとても使い勝手がいいんだ。それが地下鉄がトラムの代わりにはどうしてもなれない理由かな。」

 

 

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