月刊スターツ通信 vol.4

2020/12/30

2021年1月の不動産市場 〜 香港編 〜

23ヶ国36都市に展開し、年間1,000社以上の企業相談を受け持つ不動産の専門家・スターツが、香港・華南地区の不動産市場を毎月解説。

 

P14 Property Starts_762  香港のオフィス全体の空室率が7月~12月は8.8%と2004年以来で過去最高の状況になってきており、これをうけて大手デベロッパーが所有しているオフィスをサービスオフィスやシェアオフィスとして運営を始め、そして拡大してきております。

 Blueprintはスワイヤーグループ、Code Worksはヘンダーソンランドが運営しており、それ以外でも、ホンコンランドやVポイントなど多くの運営会社が乱立してきております。その為、賃料も下落し、集客が厳しいオフィスは、運営が厳しくなってきているケースにも遭遇致します。

 米系大手運営会社We Worksが撤退したタイムズスクエアのエリアを中国本土系運営会社が賃貸しkr Spaceの名称で運営しておりましたが9か月でまた撤退いたしました。

 供給が増加しているので、運営の工夫も必要で、例えば運営会社のThe Deskはケリーホテルとのコラボレーションで、ホンハムのケリーホテルの中でサービスオフィス、コーワーキングスペースを運営しております。

 両者がコラボレーションすることで相乗効果を生み出す狙いで、ホテル客であるビジネス旅行客、起業家、又は地域の方々のシェアオフィスの利用だったり、ホテル側としてはシェアオフィスを利用される方がレストラン、スパ、その他の設備をご利用いただくことなどが期待されます。

 

 一般的に借り方のカテゴリーとしては、3タイプになります。

① 個室の利用。利用人数によって賃料が設定されている。

② 個室では無く、共有スペースの決まった席を利用できる。

③ 個室では無く、共有スペースを利用できるが、席が決まっていない。その日空いている席を利用。席を利用できる権利を持つイメージ。

 

 一般的に①をサービスオフィス。②と③をシェアオフィスと呼ぶ場合が多いです。どちらのケースも机や椅子、場合によっては収納なども設置済。Wi-Fiも設置されているので、パソコンだけ持ち込んでいただければ即仕事が始められます。

 

 ここに来て、自宅勤務が広がってきている中で、このようなサービスオフィスやシェアオフィスをご検討される企業様も増えてきているようです。

 一般のオフィスの場合ですと、内装工事費用や、ITインフラの設置工事費用など初期投資がかかります。その初期投資を抑えるためには、サービスオフィスやシェアオフィスも選択肢の一つとなるでしょう。

 また、一度初期投資をしてオフィスを借りると償却が終わるまで移転が出来ないので、人数が増えたり減ったりする場合にフレキシブルに対応しにくかったりもいたします。コロナウイルスの影響でオフィスを分散させたいニーズにも対応可能です。供給が増えて、運営会社各社の競争状況になってきております。借り手としては選択肢も増え、賃料も下がってきておりますので借りやすい状況になってきているのではないでしょうか。

 

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