月刊スターツ通信 vol.5

2021/02/03

2021年2月の不動産市場〜広州編〜

23ヶ国36都市に展開し、年間1,000社以上の企業相談を受け持つ不動産の専門家・スターツが、香港・華南地区の不動産市場を毎月解説。

STARTS

2020年の広州市office市場状況に関して

広州市主要地区の空室率

　越秀区オフィスの空室率は15%と昨年と比べて10％ほど上昇しているが、オフィスの人気エリアである天河北、珠江新城、琶洲地域の空室率は昨年と比較しても大きくは変わらず、1年を通してほぼ横ばいの５％ほどであり、オフィス需要がある人気のエリアにおける空室率はこの3年間はほとんど変わらない傾向となっている。

　各主要地区の賃料動向の傾向としては琶洲以外の地区は下落傾向。

　特に珠江新城のエリアでは大規模面積の新築供給もあったため昨年同時期と比べ５％の下落となっている。

　2021年の市況としては琶洲エリア、黄埔金融城エリアに新築オフィスの大規模供給があり、賃料価格は一時的には下がる可能性はあるが、広州市における需要の回復などを考えるとほぼ横ばいではないかと思われる。