香港在住の日本人主婦によるリレーエッセイ Vol.181
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Vol.7
日本のアイドルは、オワコン化?!
最近飛ばし過ぎていたので、今回はソフトな話題を引っ張ります。
うちの長女は大のK-pop好きです。
先日解散したIZ*ONEやTWICE、ITZYの大ファン。韓国留学したいっていわれたりして。
解散してしまった長女の好きなIZ*ONE
まず2000年代に入るとタイやシンガポールでK-POPが広く知られるようになり日本も後を続いていく。
2000年代後半ごろからは日本をビジネスチャンスとする韓国人アイドルグループが増えていった。アメリカやヨーロッパなどにもK-POPの輸出は推進され、PSYの「江南スタイル」がヒット。
そして少女時代は記憶に新しい。2007年に結成した韓国の女性アイドルグループで、KARAも同じ年にデビューして日本でも大ヒット。
もっとも決定的にしたのは2017年からのTWICEとBLACKPINK、2019年からは秋元康も携わっているIZ*ONE、そして日本で生み出されて去年大ヒットしたNiziUがそうだ。
なかでもNiziUは、メンバーのほとんどを日本出身者とし、オーディション番組でメンバー個々に親しみをもたせた。加えて、日本のアイドルではほとんど見られない高いパフォーマンス能力を備え、楽曲もグローバル・スタンダードに近いダンスポップを日本で受け入れられる程度のハードルに設定して送り出してきた。
ランチはヘルシーに韓国料理
もっとも重点を置いているのは、ちゃんと音楽を創り、しっかりとしたパフォーマンスができるメンバーを揃えている。BTSも含めK-POPの基本は完成形である。
日本のアイドルは未熟でK-popは完璧なのである。
11年連続出場していたAKB48の『NHK紅白歌合戦』落選。AKB48が急速に『オワコン化』してしまった。
よって、J-popはk-popに完敗してしまったのだ。あらら~。
以前FNS歌謡祭で公開処刑されたAKB軍団。IZ*ONEとのコラボをしたのだが、(誰がそんな企画を持ち出したのか。。)スタイル、ダンスともに天と地の差で、震えた(スタイルも悪いしダサいしお遊戯にしか見えないお粗末さを全国ネットでわざわざお披露目したのだ)
練習生と言ってデビューする前の期間、練習で明け暮れる。調べてみると通常起床は朝7時。まず最初にジムで筋トレをし、10時に先生が来て歌やダンスのレッスンがあり、その合間に自主練習。午後もひたすらレッスンで、深夜12時過ぎに宿舎へ帰る。これが毎日続き、お盆と旧正月の計4日が休みらしい。
トレーニングは歌やダンスだけではない。話し方やマナーもメニューに入っているらしい。さらには英語、中国語、日本語など、海外戦略に応じて外国語を学ばせるのだ。
語学のほかに人格形成の一環として、事務所周辺の掃除をやらせたり、性教育を行う事務所もあるらしい。
お友達とK-popを習っている長女
時代が求めているのは、ちょっと間抜けで親しみやすい女の子より常に憧れである女の子がウケるのであろう。
それは、女性が強くなってきた証でもあると思う。
努力を惜しまずより上を目指す姿勢を共感する時代になってきたのか。
いよいよ日本のアイドルの戦略を変える時期なのか。
マーケットは世界に合わせて来ている。日本独自の価値観はもはや終わりなのかもしれない。
今日も朝から我が家はIZ*ONEを流し1日がスタートするのである。
リサーチソース
IZONE
日本のエンタメ低下
ちょっと手の届かない存在が良い感じの今の時代
評論家風味
e-ko.のプロフィール
二児の女の子のママ。17年某有名アパレル企業で働き香港転勤になり退社。流行りを見つけるのが得意技。AB型の個人主義者。酒呑み。好きな言葉は「なんとかなるさ」