香港在住の日本人主婦によるリレーエッセイ Vol.205

2022/02/16

Vol.22

「学歴社会は結局のところ終わりなのよ！やっと気づいたってわけ。

学歴コンプレックスになったのもこちら香港にきてからなの。日本にいると同じ層の人間ばかりで居心地良くて自分の学歴なんて全く気にもならなかったわ。
ところがどっこい、まさかの香港でド日本人社会の波に巻き込まれ学歴コンプレックスになろうとも考えもしなかったわ。(これがめでたく闇期の始まり）
eko1 優秀な両親の子供は少なからず同じ道を歩むとか、優秀な人は絶対的に高学歴で、もれなくハイスぺな旦那をつかむとか、遺伝子まで嫉妬してたのね。
今思うと異常を感じるくらいサイコパス的に学歴という言葉に狂っていたわ。
子供に突然「勉強しろ！　英語話せ！」（無茶ぶりでうけるわね。今はね、英語禁止にさせてるくらいよ笑　何言っちゃってんだかわけわからないし）と要求したり、心が安定してないからふり幅も半端なくて、忙しいわけよ。大変よ、もう。
今は笑ってるけど当時は目が据わってたの。

何が大切か、何が人間性を豊かにするのか、パッションとは何か、それに加え自分自身の根本が変化したから気づけたことが多かったの。
その気づきの最中に、色々な学びもあって確信になったのね。自分は自分、子供の良さを評価する。自分を認めることが出来たら周りの景色で見えなかったものが見えてきたのよ。高学歴夫婦で誰もが羨むものがあっても蓋をあけてみれば想像絶する事情があったり、結婚して今までの高学歴を活かしきれてなかったり。。逆に学歴なくても好きなことに一生懸命になっていたり、やりがいのある仕事が見つかってキラキラと忙しそうにしていたり、目標の為にひた向きに頑張っていたり、そんなことがとても眩しくステキにみえてしまうようになったの。

eko2 令和のうちに学歴が崩壊して、それは「行動するか、しないか」の時代になり、パッション熱量好きなこと、を分かっている人が人生の成功をつかみ、上に上がってより多くの金と人を動かすようになっていくわけなのよ。
常に自分の価値を考えて自分は何ができるか？　ともに何をやりたいか？　何が好きか？　を子供たちに常に聞いているし尊重させてるわ。
強制的に進めたりはしないわ。いつも子供たちから提案してくるの。主体性が出来てきたの。
学歴より、好きなことやりたいこと、彼女たちの個性にあった学校選びが出来たら嬉しいの。
好きなことから人より少し出来るに変わって、それを特化できるスキルを磨けたら最高な未来とゆるぎない自信がつくと思うの。
自分をブランド化し、マニアックに追及してそれを武器に出来る社会になることが希望でしかないのよ。