香港在住の日本人主婦によるリレーエッセイ Vol.237

2023/01/04

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Vol.54

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英語が話せてもちっとも凄くないのかも。
「人間性やパッションが重要なのだ」という話。

香港在住6年目、それ以外の海外駐在経験は一度もないeikoです。
この話は、あくまでも私の勝手な思いであり、呟きのひとつです。心広く読んで頂けたら幸いです。

香港に来たのは2017年の夏で、長女(当時小学1年生)はなんの迷いもなく日本人小学校に入りました。日本からのスクール探しの情報量の少なさや、娘の英語力、もちろん私の英語力など全部踏まえて身分相応ではないなと思いなんの躊躇もなく入りました。
次女は、1歳半なので、現地の様子も見つつプレスクールからのインターナショナルスクールに行きました(まだ、小さいので親もチャレンジしやすい、ハードルが低いんです)。

0歳からの幼馴染と

0歳からの幼馴染と

さて長女の話に戻ると、日本人小学校に編入するわけですがそこは香港、英語の授業が毎日あるんです。編入したらいきなりテストをしてクラス分けをされます。当時は5つあったかな。日本の保育園では英語教育を重視する園だったのですが、そこでの英語がまるで通用せず下から2番目のクラスに振り分けられました。多分一番下のクラスは建前上はあるけれど稼働していなかったのかな。そこから母である私が、周囲との比較と、海外にいる語学のメリットを達成しなければと、精神破壊に近い状態になりました。隣の芝生は青いじゃないですけれど、「どの子も皆、英語ができて優秀で素晴らしい」というフィルターかけまくっていました(笑)。そうして死に物狂いで、英語、英語、英語、私の頭はそれしかなかったのです(自分の事は棚に上げて娘に強制)。

今思うと、笑っちゃう…どうかしてる(笑)。

英語の環境で育ったわけではない娘(何でも、ゆっくりコツコツタイプ)に求めすぎていた。彼女も自分のキャパ以上のことを鬼ママから強制されてさぞ辛かったでしょう。親子間でめちゃくちゃ言い争いがあったあの時期は夫婦間も最悪でした。
なんだかんだそれらを乗り越え、受験し新しい学校に入り、グングン英語力は上がりました。今は、私なんかより遥かに超えて学校でのプレゼンも達者に発表できるようにもなり、日常会話も問題なし。私があんなに憧れて夢見ていた英語を話せるようになる娘が現実の物となって、今はまた別の感情が押し寄せているんです。次は何かって…

英語が出来ればいいもんじゃないってこと! どっひゃー(笑)

ネイティブばりの英語でペラペラ喋ってる子も香港ではたくさん見るのだけれど、ぶっちゃけ中身がない、礼儀がないなんてことがよく見受けられます…すみません。日本にいて、英語が話せない子でもめちゃくちゃ自分を持っていて、魅力的な子はたくさんいるんですよね。私はそちらの方が将来強いんじゃないかって思いますけどね。英語はひとつのツールでしかなくて、何か際立っているものがあれば垣根を超えられるんですよね。なので、パッションは大事! 英語教育に力を入れたい親、これから子どもを留学させたい親、まずは、子どものパッションを磨いてみてください。

毎回スクールバスが遅いのには慣れっこ

毎回スクールバスが遅いのには慣れっこ

ハーバーシティーでのクリスマスパフォーマンス

ハーバーシティーでのクリスマスパフォーマンス

ちなみに、私の父は英語ド素人ですが、アメリカ人の婿とすっごい仲良くて2人で飲みにいく仲なんです。お互い会話は母国語です(笑)。

リサーチソース
大切なことを見失わないように
その領域にいかないとなんにも分からない

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e-ko.のプロフィール

2児の女の子のママ。17年間の某有名アパレル企業で働き、主人の香港転勤により退社。毒舌コラムの評判も上々。AB型のよくいう天才肌で、自己肯定感高めな酒好き。香港のキャリーブラットショーなんて言わしてもらってます。好きな言葉は「なんとかなるさ」

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