【香港の交通機関】ローカル交通網をマスターせよ!

2023/03/15

 

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交通網が発達しており、公共交通機関の料金も手ごろな香港。一部のタクシーを除き、どんな乗り物でも交通カード、オクトパスが使用できるのでとても便利。

 

MTR
2007年に地下鉄(MTR)と九広鉄道(KCR)が合併して港鉄(MTR)となり、全部で10路線となった。早朝6時前から24時過ぎまで2~8分程度の間隔で運行。本土への通関があるロッマーチャウ(落馬洲)駅は22:55、ローウー(羅湖)駅は22:02が最終到着時刻(23年2月現在)となる。日本のような時刻表はないが、電車がくるまでの待ち時間が表示されるので、それほど不便には感じない。また、オクトパスを利用して乗車、乗り換えすると割引も受けられる。

路線バス(巴士)
路線が多く、深夜バスも充実しているため便利。運賃は先払いでお釣りは出ないため、オクトパスを利用するか、ぴったりの小銭を準備しておくとよい。料金はバス停の掲示か、乗車後すぐのカードリーダーに表示されている。
バスはほとんどがダブルデッカーで、2階部分で立って乗ることは禁止されている。香港ライフが快適になるアプリ12選で紹介するバスアプリを必ずダウンロードすることがおすすめ。バス停での待ち時間やルート確認は、このアプリで行おう。

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ミニバス(小巴)
定員16名または19名の乗り合いバス。立って乗車をすることはできないので、定員は厳守となる。政府が管轄する緑のミニバスと、個人経営の赤いミニバスがある。緑は路線と乗停車場所が決まっていて、運賃は先払い。降車ボタンがない車両もあるので、降りる時は広東語で「降ります」の意味の「有落(ヤウロッ)」、もしくは「ストッププリーズ」と言うと止まってくれる。赤は決まった路線を24時間運行しており、停車禁止地帯以外なら希望の場所で止まってくれる。しかし、ラッシュアワーや台風の時に運賃が高くなる。赤いバスはオクトパスを使えないこともあるので、小銭が必要。P06 new life 876-03

トラム
香港島を東西に結ぶ路面電車。停留所は道路中央のホームか、道路わきのポールが目印だ。後部から乗り、降車は前方の運転席横からで、料金は後払い。
オクトパスも利用できる。アナウンスや降車ボタンはないので、降りる時は早めに降車口へ。クーラーはないので、夏は自然の風だけが頼りとなる。P06 new life 876-05

フェリー
海に囲まれた香港では人々の足として多用されているフェリー。尖沙咀-中環をつなぐスターフェリーは6~12分間隔、紅磡から北角へは30分毎、中環へは20~40分に運行。
また、主な離島行きフェリーのほとんどは中環にある埠頭から出ており、乗船時間は行先によって20~50分ほどかかる。
尖沙咀の中港碼頭と上環の港澳碼頭の2つの埠頭からはマカオや、珠海、中山、蛇口など華南各地へのフェリーも運行を再開したが、詳しい運行スケジュールは各ウェブサイトを確認しよう。P06 new life 876-06

タクシー
エリアによって乗車できるタクシーが違うので注意しよう。初乗り運賃(23年2月現在)は市街地(赤タクシー)HKD27、新界(緑色タクシー)HKD23.5、ランタオ(水色タクシー)HKD22。お釣りを持っていない運転手もいるので、100ドル札を準備しておくといい。また、タクシー乗り場には九龍行きや香港島行きとレーンや場所が違うこともあり、並ぶ際は要確認だ。近年アプリUberで自家用車を事前予約し、クレジットカードで支払いをする利用客が増えている。詳細は香港ライフが快適になるアプリ12選をチェック。

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その他
新界西部の屯門、元朗と天水囲を結ぶ路面電車「ライトレール(軽鉄)」や、香港空港と市内を結ぶ空港特急路線の「エアポートエクスプレス」もある。
また、1888年に開業した「ピークトラム」は、2022年10月にリニューアルオープンし、中環ターミナルとともに美しく生まれ変わった。香港へ来たらまずは「ピークトラム」に乗って、ピークからの絶景を見ない手はない。
さらに観光のロープウェイ「昂坪360」も要チェック。東涌駅にある乗り場と大仏や宝蓮禅寺とを結び、この2つの場所を訪ねるときにも乗ってみたい交通手段のひとつだ。P06 new life 876-08

 

これさえあればOK! オクトパス・クレジットカード
P06 new life 876-09オクトパスカードは、MTR各駅の窓口で購入できる。最初に購入するときは、最低入金額と保証金(デポジット)を合わせて支払う。大人版がHKD150、子どもやシニア版HKD50。各駅の乗車券売り場に設置されている「増値機(Add Value Machine)」と書かれたチャージ専用機を利用して料金の追加も可能。また、ハローキティーやミッキーマウスなどのキャラクターとタイアップした期間限定のスペシャルカードが発行されることもあるので、お見逃しなく!
駅などに設置されている「補貼領収站(サブシディーコレクションポイント)」という機械を見たことがある方もいるだろう。現在香港政府は経済措置を延長しており、毎月16日以降にここへカードをかざすだけで、前月分の交通利用額に応じた還付が受けられるというもの。4月30日まではHKD200以上の使用で、使用額の1/3が還付される。詳細はQRコードからご覧いただきたい。P06 new life 876-10

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