僕の香妻交際日記 ~ビザ申請 曇るガラスと透けるシャツ~

2023/05/31

P16 HK Wife_727第84回

先日、中国の工場見学のために業務ビザ(ダブル)の申請に挑戦した。

中国ビザはオンラインから
中国ビザ取得の最初の関門は10ページ以上に及ぶオンライン申請。
噂ではこれが超面倒くさいと聞いていたので、申請画面を恐る恐る覗いてみると、噂に違わぬ面倒くささだった。

情報を間違えて入力した
10ページに及ぶ申請画面、不慣れな入力作業なので、進めば進むほどに脳の機能が低下する。
申請完了後に気が付いたが、父親と娘の誕生日をそれぞれ一年サバを読んでいた。また自分の香港の自宅住所の棟番号を記入し忘れていたことにも気が付いた。さらに中国での訪問先の工場の名前も間違えて申請していた。果たしてビザは発行されるのだろうか…

写真はFotomaxで撮ろう
オンライン申請の中で特に面倒だったのは、写真のアップロードである。表情や背景、サイズなどに条件があり、基準に満たないと申請画面上で即弾かれる。一番確実なのは、最寄りのFotomaxに行って中国ビザ用の写真をJPEG版とともに購入することだ。費用は210ドルくらいかかるがこれで一発でアップロードが成功する。

ビザセンターに行く
オンライン申請が完了するとビザセンターで書類提出ができる。私は午後2時の予約で午後1時半に到着したが、案の定、フロアはすでに人であふれていた。それでもワンチャイのイミグレーションに比べるとビザセンターは清潔(トイレも汚くない!)で窓口の対応も親切のような感じがした。S__14295042

曇りガラスと透けたシャツ
時刻は午後5時、予約時間からちょうど3時間が経ったころ、ようやく私は窓口11番に呼ばれた。申請書類上の入力情報を間違えまくっているので、最初に好印象を与えておこうと開口一番「ハロー!」とガラス越しに座っている女性職員に挨拶をするも余裕で無視される。それにしても、こちらの女性職員、なんと着ている白いシャツがスケスケではないか。健全なPPWの読者の皆さんの前なので詳しくは言わないが、肌着の柄までよく見えてしまうくらい透けていた。そんな職員のシャツはスケスケの一方で、窓口のガラスには絶妙な高さのところに曇りガラス加工がされており、そのせいで職員が今書類のどこを見ているのかが私には見えない。私は終始、誤入力のあるページで職員の手が止まっていないかが心配で、曇りガラスの上から覗こうとちょっと腰を上げようともしたが、なんだか彼女の胸元を覗きこもうとしているようですぐに着席。大胆なシャツを着ているわりには、一言も言葉を発しないし、笑顔も見せない美人職員との無言の時間は5分ほど続いたが、最後に指紋を取られて無事に?申請は終了した。

書類の再提出
書類を提出したその夜、「意外に余裕だったよ」と妻に報告した矢先、ビザセンターから電話があり、工場からの招待状に不備があるとのことだった。招待状には私の名前のほかに性別、誕生日、パスポート番号などの個人情報を記入しなければならなかったらしい。そして「明日中に窓口11番にまた来なさい」と言われ、あのスケスケシャツの職員の姿が脳裏をよぎった。

窓口11番の美人職員に言われた一言
翌日、言われた通り窓口11番に向かうと、なんとまたあのスケスケシャツの美人職員がこの日は違うタイプのスケスケシャツを着て座っていた。昨日の今日なので、どうせまた無視されるだろうと分かっていながらも私はまた笑顔で「ハロー!」とガラス越しに声をかけると、な、なんと「I remember you!」と笑顔で返事が返ってきたではないか。しかもこの日のシャツはスケスケしているだけでなく胸元がV字に大きく開いたタイプのもので、二日連続でこのファッションはもう確信犯だと私は勝手に確信した。しかも書類についているホッチキスを取るために、わざわざ席から立ち上がって前に屈みこみながら力いっぱいホッチキスを取ろうとするので、ただでさえ開放感70%のシャツが開放感120%になってしまい、もはや曇りガラスも私自身も無力であった。

中国ビザまとめ
1. 写真はFOTOMAX
2. 家族や職歴、学歴に入力ミスがあっても大丈夫(正確に入力するに越したことはない)
3. パスポートのコピーも忘れずに持参
4. 業務ビザの場合は中国企業の会社登記証明と招待状が必要
5. ビザセンターの窓口11番は開放感がすごい


ルーシー龍ルーシー龍(りゅう)

東京都出身。香港歴10年。世の中のオヤジの威厳を取り戻すため愛娘に甘い妻と日々衝突を繰り返しながら子育てに奮闘中。

 

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