PPWおすすめ映画「ぼくたちの家族」 - 映画・音楽・芸術・アート投稿

ある日突然、若菜家の母・玲子に「脳腫瘍」が見つかる。病院で検査を受けた彼女は、余命1週間と宣告される。父・克明、長男・浩介と次男・俊平はそれぞれ異なる反応を見せる。一方、母は病気のせいで記憶が曖昧になり、振る舞いも少女のようになっていく。ひた隠していた家族への不満や本音も暴露した母に、3人はぐうの音も出ない。27年間培ってきた「家族」が次々に破綻をきたし崩壊寸前に。そして、浩介と俊平は「悪あがき」を決意する――。

原作は気鋭の作家・早見和真氏の小説「ぼくたちの家族」。作家自身の実話をもとに母の死に直面しながらも再び家族が1つになるヒューマンドラマ。映画「舟を編む」で世界から注目される存在となった石井裕也監督が満を持して選んだ、「家族」というテーマに向き合い、全力で挑んだ渾身の一作。キャストには妻夫木聡、池松壮亮、原田美枝子と長塚京三など豪華な面々が揃う。「どこにでもいる家族」がこれまで潜んでいた秘密や本音と向き合っていく姿を描いた本作に、誰もが共感できるはずだ。

ぼくたちの家族
12月11日上映
監督：石井裕也
出演：妻夫木聡、池松壮亮、原田美枝子、長塚京三　他