PPWおすすめ映画「レヴィアタン」現代ロシアの病理を描く

2015/02/24

レヴィアタン舞台は北ロシア・バレンツ海沿岸の小さな町。主人公のコーリャは自動車修理店を営み、妻のリリアと前妻との息子・ロマと共に、店のそばの家で暮らしていた。物語は、町長がコーリャのビジネス、家、土地を手に入れようと画策するところから始まる。町長は金でコーリャを追い出そうとするのだが、コーリャは、土地だけでなく、彼が生まれた時からずっと親しんできたものを何一つ手放すことはできなかった。すると町長は強行な手段を取り始め…。

ロシア出身のアンドレイ・ズヴャギンツェフ監督は、「人は皆、どんな社会に属そうとも、いずれかのタイミングで『世界』と相対することがある。その時、奴隷として過ごすか、あるいは自由を手に入れるかの選択に迫られるだろう。そこで人は自身の信じる正義を貫くべき」と語っている。

現代ロシアの病理を見事にあぶり出したとされ、ゴールデン・グローブ賞の最優秀外国語映画賞、カンヌ映画祭で脚本賞、ロンドン映画祭で最優秀作品賞他多数の賞を受賞。ロシアのうねりを感じてみてはいかがだろうか?

「レヴィアタン」
3月5日公開予定
監督:アンドレイ・ズヴャギンツェフ
主演:アレクセイ・セブリャコフ他

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