香港の活躍アーティスト展覧会「Dirty Scenery」コーズウェイベイ開催

2015/08/24

香港で活躍するアーティスト、“ＫＳ”が8月21日からの10日間銅鑼灣（コーズウェイベイ）のGUMGUMGUMで展覧会「Dirty Scenery」を開く元々、ストリートアーティストとして活動していた彼は、現在デザインやイラストレーションも手掛けるアーティストとして活躍している。そんな彼の今回の展覧会は香港の「風景」をテーマにしているという。「香港は多くの人にコンクリート・ジャングルだという風にしか見られない。本当は青い海や緑の山もあるというのに。けれど、もしそれらが交わる点を見つけられるのなら全てが1つの風景だという事に気づけるだろう。」と、彼は言う。今回の展覧会のタイトル「Dirty Scenery（薄汚れた風景）」とあるように、彼の作品の色も渋く濁った色が多く使われている。しかしながら、彼の作品にどこか温かみを感じるのは、木片がキャンバスとして使われているからであろう。現代社会を反映して、描かれたこの「風景」は実は、風景というより人物像に近い。人々が背景や風景の一部として見られがちな香港。そんな風景の一部になるのを拒んだアーティスト、ＫＳが生みだした作品たちを目に焼き付けたい。