新しい香港ラグビー代表チーム「Warriors(ウォーリアーズ)」誕生!

2015/12/31

対フィリピン戦で勝ち星を上げる

香港ラグビー協会(HKRU)は、この度香港を代表するラグビーチーム「Warriors(ウォーリアーズ)」を新設した。同チームはシニアとジュニアの2チームに分かれており、12月15日にフィリピンラグビー協会のチームと初めての国際試合に臨んだ。シニアチームはフィリピンに対し13-0で勝利。新設後初の遠征で見事勝ち星を上げた。
香港の国内ラグビーチームは上位リーグのプレミアシップと下位リーグのプレミアシップAのほかに、チャンピオンシップリーグ、そしてナショナルリーグが存在するが、今回結成されたWarriorsのシニアチームはリーグ間の実力差を埋めることも目的の1つと考えてメンバー構成されたのが特徴。「本団体を結成した一番大きな理由は、地元の選手たちにもっと活躍する機会を与えようと考えたためです。結果的にそれが香港の国内リーグの強化にもつながると考えています」と語るのはHKRUの代表Dai Rees氏。主にプレミアシップリーグ以外から抜擢された選手が多い中、プレミアシップリーグの主力選手も多数選抜され、今後も選手間のモチベーション活性化が期待されているという。
ジュニアのメンバーはU-19で活躍中の選手たちで構成されている。「学業とラグビーの両立が課題となる年代の選手達にとって、今回の遠征はかけがえのない経験となったはずだ」とRee氏は語る。ジュニアの選手が実際にリーグで活躍中のシニア選手の戦いぶりを目の当たりにすることで得られるものは計り知れない。現在は主にピッチ上でのテクニックを軸にトレーニングを行っているとのことだが、今後は体力面やメンタル面などの総合的なタフネスも鍛え上げ、今後の香港ラグビー界の未来を担う人材を育てていくという。
注目選手は現在プレミアシップのTigersで活躍中のEric Kwok PakNga選手。U20の香港代表としてアジアラグビーU20セブンスに選抜されたほか、ワールドラグビーU20トロフィーにも出場した経験を持つ。「Eric選手のような主力選手の戦いぶりを見て、他の選手も自分自身の戦術の参考としてほしい」とRee氏は語る。
国民的スポーツと言っても過言でないほどの盛り上がりを見せる香港ラグビー。新たな代表チームが国民に与える影響は大きく、Warriorsの今後の活躍にも注目が集まる。

ウォーリアーズHong Kong Rugby Union
ウェブ:http://www.hkrugby.com

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