フォークダンスをモチーフとしたパフォーマンス「FOLK-S」香港上陸!

2016/02/17

イタリアのダンス雑誌「Danza & Danza」で新人ベスト賞を取ったイタリア人のパフォーマー、アレサンドロ・シャローニの人気公演「FOLK-S」がついに香港にやってくる。2013年にフランスのバニョレで初公開されされた同公演は、ダンサーにとって最大のイベント「Kunstenfestiva(l ブリュッセル)」や、舞台芸術の祭典「Festival d’Automne à FOLK-S2Paris(パリ)」で喝采を浴び、世界中の人々の興味を引いてきた。
彼が今回見せてくれるのは、リズミカルに足を踏み鳴らすフォークダンス「Schuhplattler」をモチーフとしたダンスだ。「Schuhplattler」はドイツバイエルンに伝わる伝統舞踊で、ハイソックス、黒い靴、アコーディオンの3セットがお決まりだが、シャローニ氏はアコーディオンはほとんど使わない。全身全霊でダンスをした後、息が切れ切れの状態でアコーディオンに口をつけ、静寂の中空気を切り裂く音を放つ。今まで見たことのないようなダンスの常識を逸した同パフォーマンスに、驚きの連続だ。
円形になっては徐々に四方に散らばっていくダンサーの動き、流れる音楽、そして床を鳴らす靴と各ダンサーが持つ打楽器の音の重なりは、パフォーマー達をある時は監獄の囚人、ある時は戦場を駆け巡る戦士、そしてまたある時は無邪気にはしゃぐ子ども達のように見せる。
このパフォーマンスが通常のショーと異なるのは、観客が公演中にいつでも自由に途中退出できる点だ。人は今すぐ目の前のパフォーマンスを見るのをやめてもよいと言われたとき(ただし再入場はできない)、どのような行動をとるのか。シャローニ氏を含めた数人のダンサーも観客同様、満足がゆくまでパフォーマンスができたらショーの途中でも退場することができる。そしてショーはダンサーがいなくなるか、観客がいなくなるまで続くという。
今作品において「Schuhplattler」は、ダンサーにとって一種のマラソンやサバイバルだ。彼らのパフォーマンスを見ていると、その一体感に観客も引き込まれていくことだろう。限界までダンスを続ける彼らに対して、声援を投げ一緒に笑わずにはいられない。「いつでも出て行って構いませんよ」という自由さがパフォーマンスが進むにつれて逆に愛おしさを生み、忘れられないものとなるのだ。チケットが売り切れる前に今すぐHPをチェック!

FOLK-S: will you still love me tomorrow?
時間:2月25、26日 20:00
場所:The HKJC Amphitheatre, HKAPA(1 Gloucester Rd., Wan Chai)
料金:HKD350、HKD250、HKD180
電話:(852)3761-6661
ウェブ:FOLK-S1
FOLK-S3

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