台湾映画「太陽の子供 Panay」香港公開

2016/02/29

太陽の子供 Panay父と2人の子供たちを故郷において、生活費を稼ぐために都市で暮らすアミ族出身のパナイ(Panay)は、故郷を懐かしむ時、決まって青々と輝く海と黄金に輝いた稲穂を思い出す。しかし、父が病気に倒れたという連絡を受け故郷に戻ってみると…、あの輝いていた光景は、全て観光ホテルへと変わり果てていた。これから何が起こるのだろう、次の世代に何が残せるだろう、彼女は必死に水路や農場を取り戻そうとするが、それは容易ではなかった。そして、子供たちには自分たちの故郷を守るために決してあきらめない心を伝えていく―。

主演は、同作品が映画初出演となる、アミ族出身の歌手、阿洛・卡力亭・巴奇辣。監督は、台北電影節でグランプリを獲得した「一年の初め」や、「ヤンヤン」で知られる鄭有傑と、ドキュメンタリー作品「海稻米的願望」を手掛ける勒嘎・舒米が務める。鄭有傑監督は、「東海岸に起きた物語だけのことを伝えているわけではなく、私たちが台湾人を大きな一つの民族と考えた場合、現在の台湾が実際に抱える問題である」と述べ、「一度失われた宝は、二度と戻ってくることはないだろう、まだ時間があるのならば、次の世代へ残すために真剣に考えなければならない」と強い思いを込めた。

太陽の子供 Panay
3月24日公開
監督:鄭有傑、勒嘎・舒米
出演:阿洛・卡力亭・巴奇辣、林嘉均、許金財、吳燕姿、徐詣帆
太陽の子供

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